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夏休みの思い出
毎週日曜日はTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」を聴いているのですが、そのメッセージテーマを次の日のnoteのネタにしたら面白いかなと思って書いてみました。
番組そのものが魅力的なのは勿論ですが、テーマに寄せられるメッセージが秀逸。作家の方が書いたのではないかと思うほどに面白くて泣けるものばかり。人それぞれの暮らしの中に、かけがえのないドラマがあると気づかされます。
昨日放送のテーマが「夏休みの思い出」でした。そこで私の夏休みの思い出を書いてみたいと思います。
小学生の夏休みとなるともう35年くらい前になるので、よほど印象的な事でなければほとんどが忘却の彼方だろうと思っていたのですが、ゆっくりと脳の奥を探ると意外と夏休みの記憶が残っていました。
特に旅行などの「非日常」はやはり印象に残っています。
親の故郷が秋田なので竿灯まつりを一度だけ現地で見て、夜になっても気持ちが高揚して寝付けなかったのを覚えています。
あと東北で言えば、知り合いの家がある山形に行った時の事。隣の家まで100メートル以上あるような山深い所で、夜になると今まで見た事がないくらいの数の星が空に浮かんでいて、最初に見た時は綺麗さよりも怖さを感じました。
あとは御殿場にキャンプに行った時に、大人がつけていたラジカセから「雨音はショパンの調べ(小林麻美さん)」が流れていた事や、静岡の親戚の家に遊びに行った夜に、テレビで日航機墜落事故のニュースを見た事も印象に残っています。
旅行のような非日常ではなく、普段の生活では何か覚えている事はないだろうかと考えたのですが、一番の思い出は図書館や本屋に足しげく通っていた事です。
本がたくさんあてしかも涼しい、ここに長くいても良いんだと思うともう嬉しくて、毎日違う図書館と本屋に行きました。
ひとつ隣の通路に移動するだけで知らない世界が広がっている、私にとっては好奇心を増幅させる場所、新しい事を教えてもらえる場所でした。きっと今の自分が形成されたのはその頃かもしれません。
いつもより本と長い時間付き合える、それが私の夏休みの思い出です。
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