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久しぶりに映画『インセプション』を見て

『TENET テネット』が公開という事で、久しぶりにクリストファー・ノーラン監督作品と思って『インセプション』をAmazonプライムで見ました。もう10年も前の作品なんですね。

夢の中にまた夢があるという状態、そう言えばよく夢を見ていた頃は結構そういう入れ子構造のものがあった気がします。例えば...

...布団から起きて顔を洗い朝食を済ませ、さて出かけようと玄関を出ようと思った瞬間に、実はまだ布団の中にいる状態で、先程身支度していたと思っていたのは実は夢。時計を見るともう遅刻が確実、急いで着替えて家を出る時に、今度こそ本当に夢から覚める...

...という事がありました。そのような経験を何度かしていると、これが現実なのか夢なのか、自信をもって言えなくなるというか、自分が今活動しているこの世界が虚構なのではと不安になる事があります。

今はお薬を飲んでいるせいか夢をほとんど見ないのですが、小さい頃から寝つきが悪く、また夢を見る事が多くて朝起きてすでに疲れてしまう事も結構ありました。色や臭い、感触がついている夢も結構あって、そういう時は特に疲労度がすごかったです。

一番印象に残っている夢は「浴槽の中に並々ジョロウグモが入っていてそこに私は普段の入浴と変わらない感じで裸で浸かっていく」というものでした。

踏んだり体と浴槽の間で潰れたりする蜘蛛の感触、また一度に多くの蜘蛛が死んだためか、何やら変な臭いが漂っていました。その夢の中では大根が腐った臭いに近い感じでした。

夢の中ではまるで現実のよう感覚が伝わっていたのに、起きてからはその気持ち悪さにやられてまるで夢を見ているようにぼんやりとしていました。

映画『インセプション』を見ていると、夢の中で見ている不思議や疑念、気持ち悪さや違和感のようなものが次々と出てきて、こういうのを映像として表現できるノーラン監督は本当にすごいなと思ったわけです。

人の夢の話はつまらないとよく言われますが、私は自分が変な夢ばかり見ていたので、他の人はどんな夢を見るのかと興味があります。

奇妙で複雑な夢の世界をノーラン監督のように表現する事ができれば良いのですが、そこまで描写力がある人はまずいないですし、まして映像ではなく言語で表現すると本当に難しくなります。

夢の説明だけでなく、想像しづらいものを他人の頭の中に浮かび上がらせるような言葉を身につけたいものです。

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