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干鱈は酒のつまみではなかったと知るスペインのオレンジサラダ

noteを眺めていたら、色鮮やかなオレンジが目に入った。

美味しい新玉ねぎの季節。それは日本だけでなく、遠いスペインでも同じらしい。新玉ねぎの食べ方というと、スライスして鰹節に醤油かけたり、カツオのたたきと一緒に食べたり。そんな「和」の食べ方が多かったが、オレンジと合わせるサラダは知らなかった。

せっかくなら。自分が住む土地で採れた柑橘で作りたいな。新玉ねぎなら、毎週届く藤沢の柿右衛門農園さんの野菜ボックスにも入ってくるはず。よし、柑橘系探しに行こう。横浜の野菜や果物が買える農産物直売所「ハマッ子」に行ってきた。

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柑橘系、柑橘系。心の中で唱えながら店内に入ると、なんと横浜産パレンシアオレンジがあった。これはええ感じ。欲しいものはこれだけだったはずだが。

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空豆に、キクラゲ。パクチーに可愛らしい新じゃが。関係ないものまで、ついつい買ってしまった。

夕方になり、さあ料理開始。

卵を茹でて、新じゃがも茹でる。「ボリューム増しなら、じゃがいも入れてもいよ」とかもめさんが書いていた。おしゃれ感よりボリューム感が大事な我が家。じゃがいももサラダに追加される。

新玉ねぎも用意して。へえ、スライスでなく、ちょっと厚めに切るんやね。生玉ねぎ苦手な息子、食べるかなあと思いながら、かもめさんよりちょっと薄めに切る。

オレンジを二つに割るといい香り。「なんかいい匂いする!」と息子が台所にやってきた。ちょっとだけやでと、8つ切りにして皮をとったオレンジを口に入れてやる。「わ! 酸っぱ!」思ったより酸味強いのね。でも、サラダやからちょうどええかも。

茹で卵も八つ切りにして、柔らかくなったじゃがいもは二つに切って。玉ねぎと一緒にお皿へ。あ、そうや。かもめさん「干鱈がなければ、ツナも美味しいです」って書いてたよね。

干鱈かあ。サラダに使うなんて知らんかったなあ。

子どもの頃、我が家には干鱈が常備されていた。料理に使うのでなく、父の酒のつまみだったのだ。表面が白くかなりしょっぱい干鱈。これを網で焼いて食べる。父が高血圧症になったとき、干鱈は我が家から消えた。

お酒に弱い夫、普段はほとんどお酒飲まない私。干鱈は常備していないが、ツナ缶なら常備している。先日仕込んだ塩豚ハムもあるな。一緒に入れよう。

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ドレッシングは、オリーブオイルに米酢。あ、パプリカをそこに合わせてよく混ぜておこう。サラダにパプリカ使うのも初めてだ。我が家に常備しているパプリカ。出番はスパイスカレーやインド料理を作るとき。かもめさんが紹介しているレシピを見て作るようになって、スペインってパプリカよう使うんやと知った。

作ってすぐ食べず置いておく。味が馴染んで美味しいらしい。ここでようやく、メインのミラノ風カツレツに使う肉を出してまな板に。バンバン叩いて伸ばし始めた。

20分後、カツレツができた。炊飯器に材料入れて炊き込んだピラフもできた。
すべて完成。

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オレンジサラダは、全てが馴染んでいい味になっていた。

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生玉ねぎ苦手な息子。

なんと、食べておる! 玉ねぎだけ避けるか思ったら、
玉ねぎも皿に入れておる!

「これ、美味しいな」と一人で最後まで食べていた。

新玉ねぎ自体も食べやすく美味しかったが、オレンジや茹で卵、ツナ、そしてドレッシングと馴染んで一緒に食べると美味しく食べやすかったのだ。

塩豚の味を感じながら、「干鱈で作ったら、どんな味なんやろなあ」と思った。
次は干鱈で作ってみようかな。余ったら、炙ってちょっと食べてみよ。冷えた日本酒と合うかな。

かもめさん、美味しいレシピありがとう。

アンダルシア。いつか行ってみたくなりました。



美味しいはしあわせ「うまうまごはん研究家」わたなべますみです。毎日食べても食べ飽きないおばんざい、おかんのごはん、季節の野菜をつかったごはん、そしてスパイスを使ったカレーやインド料理を日々作りつつ、さらなるうまうまを目指しております。