お酒のアテに、ごはんのおかずに、どて焼き作りましょか
牛すじってあんまり食べないんだよね。
横浜に移り住んで以来、東日本出身の友人たちによう言われました。そやけど、スーパーでも、お肉屋さんでも、牛すじ置いてはります。置いてはるいうことは、買うてお料理する人がいてはるいうことでしょう。でも、牛すじを白味噌ベースのお汁で炊く『どて焼き』にするのは、大阪やら関西だけかもしれませんなあ。
ちょっと調べてみたら、なんやWikiさんにもありましたわ。
串に刺してはるけど、最近はお店でもも刺さんと出してはるとこ多いような気ぃします。うちも、そのまま盛ってますわ。
さあ、そしたら作ってみましょか。
牛すじをそのまま切っていきなり炊いてもあきません。下ごしらえがいります。いろんなやり方がありますけど、うちは最近、辰巳先生のこちらを真似させてもろてます。
手間や思わはるかもしれませんが、なんも手間なことあらしません。鍋にお湯沸かして、レモン切ったんと牛すじ入れて茹でこぼす。冷水につけとく。鍋に椎茸、昆布、ネギ、生姜、梅干し、塩入れて、食べやすいように切った牛すじ入れて柔らかなるまで煮ます。
お汁も美味しくいただけます。1回で食べ切られへん分は小分けにして、その時にお汁も一緒に入れて冷凍しといたらよろしいですわ。カレーやおでん、ミネストローネやレンズ豆のシチューしはるとき入れても、なかなか美味しいです。
そやけどめんどくさいわ、いう人は、「牛すじ 下ごしらえ」とか「牛すじ 下茹で」ってスマホに打ち込みはったら、色々出てきますわ。
さあ、下ごしらえした牛すじ使うて、どて焼き作ります。
材料は、牛すじ、こんにゃく。牛すじもこんにゃくも、これくらい食べたいなあいう量用意しはったらええです。ただし、こんにゃくの方が多いと、なんや牛すじ食べてんのかこんにゃく食べてんのかわからんようになるから、その辺は加減してください。うちは大体、牛すじ300グラムくらい、こんにゃくは半分、小さいのんやったら1枚使います。
ほな作りましょか。
こんにゃくは、スプーンでちぎったり、格子状に切れ目いれて、そこからサイコロ状に切ったり、色々してます。見栄えがええんは、後の方ですわ。
お鍋に牛すじとこんにゃく入れます。牛すじ下ごしらえした時のスープを、牛すじとこんにゃくが半身浴か胸の辺りくらいになるまで入れます。みりん、醤油をひと回し入れて、白味噌を入れます。白味噌の量はお好みです。大きめのスプーンにとって、何回かに分けて入れはるんがええですわ。よう混ぜて、好みの味になるようにしてください。
使わはる白味噌によっては、甘かったり、甘味がほとんどなかったり色々ですわ。それもお好みで、お砂糖足したり、足さなんだりしながら「これは美味しなるわ」と思えたら鍋を火にかけます。。
最初は中火くらい。沸いたら弱火で炊いていきます。量にもよりますが、まあ20分から30分くらい。これも「あ、これでええわ」と思った時に火止めてください。
そこから冷ましていきます。冷める時に牛すじとこんにゃくに味がしゅんでいきます。時間があるんやったら、前の日に仕込んどいて翌日食べるのがよろしいですけど、うちはその日の晩ごはんに食べて、残りは翌日またいただきました。味が変わるので、おんなじおかずでも飽きんと食べられます。
器に盛り付けたら、おねぎ切ったんかけて、お好みで七味唐辛子かけてください。
これは炊いてすぐ。
こっちは翌日の晩、食べたもんです。白味噌がとろっとしてええ感じです。
お酒呑まはるひとやったら、これはええアテになります。
うちは夫も私も呑まんのですが、夫は白いごはんにかけて食べてました。
牛すじはどこでも買える、みたいなん言いましたけど、美味しいお肉屋さんの牛すじで作ると、味が違います。ステーキ肉買うより安いもんですわ。ええ牛すじ手に入ったら、作ってみてください。
美味しいはしあわせ「うまうまごはん研究家」わたなべますみです。毎日食べても食べ飽きないおばんざい、おかんのごはん、季節の野菜をつかったごはん、そしてスパイスを使ったカレーやインド料理を日々作りつつ、さらなるうまうまを目指しております。