「ワンオペ」。
考えが浅いなーと思う発言は多々あります。
その中のひとつに、専業主婦 ( 夫 ) が言う「家事のワンオペ」があります。
今回はそのお話です。
▼ 今回の前提 ▼
・「専業主婦 ( 夫 ) 」と毎回打つのも面倒なので、日本ではより多数派であろう「専業主婦」とさせていただきます。
・その家庭の分担については、当事者が納得していれば、基本的にはなんの問題もないと思っています。
以上 2 点を前提とします。
そもそもの話として、専業主婦が家事をワンオペでやっている = 夫がワンオペで稼いできているという事実があります。
( 夫婦とも生活保護などを受給していればその限りではありませんが。)
ところが、稼いでくる側のことをワンオペと称しているのは見たことがありません。
この時点で、「専業主婦は大変だということにしたい方々」にはさぞや都合が悪いことでしょう。
なので話を続けます。
「誰のおかげで飯が食えてるんだ!」なんて、絶対に口に出してはいけないワードでしょうが、専業主婦に関しては否定できない事実でもあると思います。
どういう思考回路だと、家事だけで収入が発生するんでしょう?
ネット上では「家事は年収 1,000 万円相当の価値がある」というバカげた話を目にすることがあります。
何を根拠に 1,000 万円という数字を出したんだろうと思って調べると、家事代行サービスの料金プランを基礎として、24 時間営業で計算したという説を見かけました。
… 年間 8,760 時間活動してるんですかね?
大変ですね。
最近では「カーテンを開ける」などの日常動作も「名もなき家事」とかいう大枠に詰め込んでいることもあるようです。
そのうち排泄やくしゃみも家事に入れるんじゃないかと心配です。
ちなみに、年収 1,000 万円というのがどれぐらいかというと、給与所得者全体の 3.5 % 。
職種としては、医者や弁護士、公認会計士、パイロットなどの責任重大な特殊技能持ちの職業。
または、国会議員、国家公務員、地方公務員の課長部長クラスなら届くこともあるようです。
他には、外資系コンサルや遠洋漁業の漁師なども挙がっていました。
家事がそれらと肩を並べるほどだと本気で思っているのでしょうか?
「それぐらいの価値があるって意味なんだけど!」と言われそうですが、価値を報酬に換算すると一般社会ではこういうことになるんですよね。
私は独身なので、正社員としての勤務も家事もしています。
家事も大切だし、価値はあります。
毎日やるとなればそれなりに大変です。
しかし、もし家事か仕事どっちか選んでそれだけやればいいと言われたら、私は迷わず家事を選びます。
なぜなら仕事よりは責任もなく、楽だからです。
この「自分がやっていることがいかに大変かを盛って言う」という感じ、以前も見たことがあります。
「……仕事デキない人がよくやるやつだ!」
仕事デキない ⇆ 視野が狭い
↓
自分のことしか見えなくなる
だから「家事は年収 1,000万円相当!」とかバカなことを平気で言えるんでしょうね。
一度、正社員として社会に出てみてはどうかと思います。
あるいは自慢の家事スキルで、家事代行として年間 1,000 万円+α を請求してみればいいと思います。
現実がわかることでしょう。
余談ですが、ネット上に垂れ流された頭のおかしいこんな発言を見せられたら、そりゃあ若いコが結婚なんかしたがらないのも当たり前だよねと思います。
大抵こういった話は、「互いに感謝することが大切」という結びになりますね。
であれば、家事をやってくれることにも感謝するべきだし、稼いできてくれることにも感謝するべきです。
なお、「家事」と「子育て」は分けて考えたほうがいいと思っていて、「子育て」は言われなくても基本的には夫婦揃ってやるものだと思っています。
2 人の子供なんですから。
以上
本日はこの辺で。
ありがとうございました!
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