生まれて初めてガチの野良猫を保護した話⑮
3つのご報告
しっぽについて書いてきた『生まれて初めてガチの野良猫を保護した話』、読んで下さったみなさん、本当にありがとうございます。反響、ご感想、サポート、しみじみと嬉しく思っております。しっぽにもちゃんと報告しました。じーっと私を見つめながらくつろいでいるだけでしたが(笑)
今日は、しっぽを応援して下さっている皆さんに、いくつかご報告があります。
1つめのご報告、いただいたサポートについて
2月から書き始めたこのnote、1ヶ月間でいただいたサポートをまとめて、本日、渋谷区動物愛護推進ネットワークさんに、noteに引かれる手数料を除いた全額をお振込みさせていただきました。noteに登場する、えつこさんが所属する団体です。
えつこさん曰く「地域猫の医療費として使われていくと思います」とのこと。よかった。
このnoteでは、特に積極的にサポートを募集しているわけではないのですが、例えば「保護活動している人に寄付したいけど、少額しかできないから…」などと迷っている方がいましたら、そういうサポートをまとめて私の方でお渡ししますので、と書き記しておきます。
2つめのご報告、しっぽの過去について
これは、もしかしたら気になっている方がいるかも、と思ったので書かせていただきます。本当にちょっとしたことなのですが、しっぽが私たちに保護される前のことが、少しだけ分かったのです。
どうもしっぽには、子供がいて、その子と2匹で飼われていたようです。
飼い主だった人は「この団地もやがて立ち退きになるし、今のうちに2匹とも外に出しちゃったの」と、地域猫活動をしている人に話していたとのこと。その、地域猫活動している人が、しっぽの写真を見て「そうそうこの子、この子が母猫よ」と、えつこさんに、飼い主さんの発言を教えてくれたそうです。
しっぽはしょっちゅう、まるで母猫が子猫を舐めるみたいに、私の手を自分の方に引き寄せて、優しくぺろぺろしてくれるのですが、本当に母猫だったんだなあ…。話を聞いて、何とも言えない気持ちになりました。
ちなみに、私は遭遇したことがないのですが、しっぽの子供と思われる猫も、えつこさんのサロンの近くで目撃されているとのこと。厳しい環境の中でも、命を落とさずにいてくれているようです。
どうか、元飼い主さんが、金輪際二度と生き物を飼いませんように。
その方は今はどこか別の団地に引っ越したそうです。私にはもう、二度と命とかかわらないでほしいと祈ることしかできません。
3つめのご報告、里親さんについて
実は、このnoteを読んで、なんと、しっぽの里親を希望する方が現れて下さいました! えつこさんのお知り合いで、お医者さまをされている方だそうです。今は、その方と話し合いを進めているところ。成立するといいなあと私は思っています。
えつこさん曰く、里親さんになっていただく方とは、入念な意思確認と条件と家庭訪問と…とにかく、さまざまな話し合いが必要とのこと。双方時間も手間もかかりますが、確かにとても大切なことだと私も思います。
無責任な飼い主によって、過酷すぎる環境に放り出され、命を落としかけたしっぽ。私は今そんなしっぽに、「人間は怖くないよ。お友達だよ」と伝えたいと思いながら、日々接しています。実際の世界では、残念ながら、すべての人間が猫のお友達とはとても言えない。でも、しっぽのここから先の人生(猫生)の中では、少なくとも、それが真実になってほしい。それを真実にしてくれる里親さんのところに行ってほしいと思うのです。
里親候補者さんのご都合などもあり、しっぽは少なくとも5月ごろまで、我が家で暮らす予定です。それまでに私は、しっぽにできるかぎりたくさんの愛情を伝えられたらと思っています。しっぽ、抱っこもブラッシングもできるようになり、毎日ふわっふわ。しっぽ部屋から積極的に出て、家の中のパトロールを楽しんでます!
しっぽを思って下さる皆さんに、3つのご報告でした。
本当にありがとうございます!
エッセイ、発売になりました。我が家の猫たちとのエピソードはこちらに。
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