将棋で強くなるために(現状整理)

さて。第4期将棋V名人戦も残り少なくなってきました。一宮も対局が終わり少し気が抜けた感じで各対局を見守っています。

そんな一宮でしたが、この対局を見て心を正しました。

面白い対局でした。最終盤の詰むや詰まざるやがとても面白かったです。解説を務めた元奨励会員のHetareさんでも読み切れない難解な終盤戦でしたが、勝ちきることがいかに難しいかを再認識しました。

そして、こう思いました。

このままでは一生この方々に追いつけない

S級は将棋V名人戦の最上位クラスです。棋力では足下に及ばない一宮ですがS級とA級では将棋のレベルが全然違う印象です。不遜ながらA級の方には一発入るチャンスはあるかもと思っています。ただS級には今のままでは絶対に勝てない。それを改めて突きつけられました。

第5期将棋V名人戦がいつ開催になるかは分かりませんが、一宮が思う今の現状と今後の課題を書いていきたいと思います。今回は現状認識編です

序盤力:特定戦型の特定局面の知識のみ。基本的には自信なし

一宮は基本的には居飛車メインで戦っています。ただ相居飛車の将棋は角換りなら少しだけ指せるけど、矢倉や相掛り・横歩取りの知識はサッパリという自己認識です。その角換りも詳しい方に比べたら全然知識が足りません。

対抗系は一宮の中では一番指せる戦型だと思います。ただ急戦は全くわかりません。居飛車穴熊にして自玉を安全にし雑に攻めて雑に勝っているだけで、いわゆる定跡的な仕掛けの知識はほとんどないです。最近は右四間飛車を多用することで仕掛けを自分自身にすり込もうとしています。

続いて振り飛車。こちらは先手中飛車を少しだけ指すようになりました。ここ2ヶ月ぐらいで始めた戦型なので相手の指し手(戦型)に応じた指し方はまだできないですが、なんとなくの狙いや考え方は蓄積できてきたかなと思います。

後手番だと藤井システム含みの四間飛車を多用しています。単純に攻められることが苦手なので主導権をとりたいがために選択しているのですが、相手が急戦でこられると全く知識がないのでいつも劣勢になっています。

以上をまとめると、特定の戦型の特定局面の知識のみ有しており各戦法ともに知識が不十分という認識です。最序盤で大きく劣勢になることはそこまでないですが、変な仕掛けで形成を損ねることが多いので、序盤から中盤の入り口にかけての精度を向上させたいなと思っています。

中盤力:局面をごちゃごちゃにするのは少し得意?

これは自覚はそんなにないのですが、たまに言っていただけることです。劣勢ではあるが自玉が直ぐに危なくなる形ではない時に、局面を少し複雑にして挽回するような指し手ができているのかもしれません。

心当たりがあるとすれば、後手四間飛車を持って指している時。相手が居飛車急戦の場合、ほぼ確実と言っていいほどに序盤で形成を損ねます。ただ、そこから美濃囲いの堅さを生かして雑かつ局面を複雑にするような手を指すことで勝負系に持ち込んでいる印象は自分でもあります。

ただ、これが通じるのは相手の意識が攻めに向いている時です。受け将棋チックなかたには丁寧に受けられて攻めが切れるケースが多々あります。また、S級を含む有段者の方々は相手の攻めを切らせるのが上手いので、生半可な手では通じないなと思っています。

終盤力:弱点

一宮の最大の弱点だと思います。3手詰すら解けないという目に見えた弱点は言うまでもないのですが、自玉の危険度の評価と相手玉の危険度の評価の両方を計算して指すことができないです。

そのため自玉が危ないと、相手玉への寄せる手を読む前に自陣に手をいれてしまい、仮にそれまでリードを奪っていてもリードを大きく吐き出し逆転負けするというケースもあります。逆にリードを奪われた状態で最終盤に入ると逆転の望みをかけた勝負手を指せずにそのまま負けるというケースもあります。

とにかく終盤力には自信がないです。正直、B級でも最低クラスの終盤力だと思っているのでこの状態でA級で戦うのは無理だと思っています。

おわりに

現状整理はこんな感じで。言語化すると自分のなかでの課題が見えてきたと思います。次はこれを解決するためにどういう取り組みをするかをしっかりと考えてみる!


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