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たからものnote

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素敵なクリエイターさんたちの素晴らしいnoteをまとめています。
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2021年8月の記事一覧

自分が弾く意味

「君より弾ける人、基本的なことができている人はたくさんいるよ。中身はどうだか知らないけど」  大学入学前、厳しい恩師にお世話になったお礼のあいさつに伺ったときに、そう言われた。  自分のできる限りの範囲で、自分の好きな音楽をやろう。そう思って入学した。注目されたいという気持ちは一切なかった。要するに野心がなかった。野心を抱くだけの力がそもそも自分にはないのだからという、若さに似合わぬ諦めもあった。ただ「中身」だけは4年間で詰め込みたいと思っていた。  ところが、いざ入学すると

夏の終わりとムスメさん

猛暑の夏もそろそろ終わろうとしている。 今、窓の外から秋の虫の音が聞こえてきている。 昼間や朝に聞こえると、「秋きたな」と思う。 田んぼの畔の夏草の茂みの中で、鳴き始めたんだな。 朝露がたくさんで、うれしいのかな。 もう夏草も茂りきって、種を落として、バトンタッチだ。 ひと夏、娘は初めての農業をがんばった。 何も知らないで入社し、毎日いちごを摘みパック詰めし 又の日はトマトの接ぎ木、ツルの誘引を一日中やった。 トラクターに乗りたいと言ったら、田んぼ班になった。 自走式草刈

クリエイタは「うらみ」と「うらやみ」にエネルギーを奪われるな

他人を恨むためのエネルギーや、他人を羨むためのエネルギーはとても大きいものです。しかもそのエネルギーによって自分が濁っていきます。 あなたがクリエイタなら、恨みと羨みに自分のエネルギーを奪われないようにしなければなりません。 恨みと羨みはエネルギーをどんどん奪います。ほんとうにそう思います。 「あいつ、腹が立つ」という恨みや、「あいつ、羨ましい」という羨みは、大きなエネルギーを自分から奪っていき、自分には何も残しません。 残さないどころか、自分の次の活力まで奪ってしま

「ヒロシマ・ナガサキを日本は忘れたのですか?」と私はアフリカで尋ねられた

タイトル写真は、1991年1月31日のケニアのナイロビでの写真だ。第1子である花子をナイロビで産んで5か月経ったころ、湾岸戦争が始まってしまった。そろそろ日本に帰ろうかと思っていた矢先のことで、途方にくれてしまった。 詳しくは、「私のナイロビ物語」の第16章、17章で書いたので、よかったら読んでもらえると嬉しい。 当時最も驚いたことは、私が日本人だとわかると、ナイロビに住んでいる人々(ナイロビにはアフリカ各国から人々が集まってきていた)が、口々に「日本はヒロシマ・ナガサキ