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たからものnote

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2021年4月の記事一覧

『だれもいない温泉』わたしの読書

ご存知でしょうか、作者の千葉省三。(1892年明治25年~1975年昭和50年) 栃木県の児童文学作家です。 小学生の頃の私の好きな作家でした。 母が揃えてくれた『千葉省三童話全集』、その中にある『だれもいない温泉』というのが私が一番好きな作品です。 主人公の子供が夏のある日お父さんが地図で見つけた小さな温泉場を訪ねる話です。 バスに乗り、山あいのバス停で降りて歩き、たどり着いた温泉場には古い家が一軒だけ、そこが目的の温泉場でした。 ところが留守で、「勝手に入ってください。

週末にドライブした話

娘が仕事を始めて、初めての土日休み。 土曜日は、ドライブを兼ねて、珈琲豆を買いに出かけた。 珈琲専門誌にもよく登場する焙煎屋さんで、数年前に1度行ったことがある。いつも使っている「高速手回し」ミルもその時に買ったものだ。 方向はなんとなく記憶していたものの、たどり着けるか自信がないので娘にスマホでナビしてもらった。 肌寒くて湿度が高く、霞たなびく山の中を行く。 晴天のドライブ日和ではないが、これはこれで、ワクワクする。 霞のなかに、桜がちらほら咲いている。 山肌はまだ

僕が1番嬉しかったことは。

少し前のお話です。 その日、朝、ご飯を食べ終えた夫が新聞を読んでいて、あれっと声をあげました。 「なあ、〇〇の作文が載ってるよ!」と言いました。 ○○とは、三男の親友の名前でした。 えーっどれどれ。新聞の読者投稿欄の一番いい場所で掲載されていました。 自分の将来の夢について書かれていました。 内容についても感動しましたが、元気だということを知り、そしていつでも自分の家族を大切に思っていること、自分の生まれた町に誇りと愛着があることの伝わる文章に、小さいころから変わ