ふわっと口語で愉しむ『言志四録』 今週の言葉「169 科学」+chat「科学的思考の限界」
169 科学
西洋から科学が入ってくると、
大勢の学者たちは夢中になった。
ものごとを正しく知る点では
つづきは↓
ふわっと口語で愉しむ『言志四録』まとめ
chat「科学的思考の限界」
科学的思考は現代の基本的な、国際的に共通の考え方と見ていいでしょう。だけど、いい面もあれば悪い面もある。さっそくChatGPTにまとめてもらいました。その文章をさらに短くまとめて見ましょう。
いい点は……
論理的アプローチ(ステップ、プロセスがわかりやすい)
信頼性(成功例が豊富)
進歩(積み上げていくことによる進歩が期待できる)
悪い点は……
不確実性や複雑性がつきまとう(一定条件下では正しいとしても、すべてにあてはまるわけではない)
バイアスと金銭的社会的制約(科学的思考をするといっても人がやることなので思い込みはある。また突き詰めたいと考えても、金銭的社会的な制約を逃れることは難しい)
結果が出るまで待てない(正しいステップで進めても、結果が出るには長い時間がかかることもあり得る。人々はそれを待てるだろうか?)
そもそも、新しい考えに飛びつく人と嫌悪する人に分かれがちですが、たとえば富士山に登山鉄道を敷設し、自動車による侵入を制限する案があったとして、混雑の制限、環境の改善と保全につながると主張する人もいれば、新たな計画そのものが環境破壊だとする人たちもいます。さらに宗教的な理由を持ち出す人も出てきます。科学的思考なら、なにが正解かは明らかになるはずですが、必ずしもそうではありません。
とにかく反対をしたい、自分たちの利益だけを護りたい、あわよくば新たな利益にありつきたい、といった思惑から逃れることはできません。
こうした事態を打開するためには、科学的思考も大事ですが、もっと大事なことがあると、ChatGPTは指摘します。
それは、コミュニケーション。対話です。
お互いに自由に意見が言える場をつくって、何度も話をすること。そこでは、具体例や実践例を豊富に取り上げて検討し、情報を隠さず共有すること。お互いに説得するというよりは、教え合うような姿勢が求められます。そして必要なら実験もすることです。
とはいえ、現実には、こうした場を作るだけでも困難に直面します。ヘソを曲げた人はそこには出て来ません。お互いに相手から学ぶ姿勢などはなく、だから、教え合うなんてムリじゃないでしょうか。
さらに、情報の共有も困難が伴います。不都合な点は隠すでしょうし、都合のいい情報を捏造するでしょう。
隠す、捏造する、は刺激的な言葉ですが、人はけっこうこれをやるのです。誤魔化す気はなかった、悪気はなかったと言いながら、「この数字は誤解されるよね」とか「こんなデータじゃ、説得できないな」となったとき、私たちは隠したり捏造するのです。プレッシャーによっても、起こります。
というわけで、科学的思考さえあれば、世の中、すべて解決ということにはならないのです。