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自民党に対する議席予測が朝日新聞だけ他と違うわけ。

 10月31日に投開票が行われる第49回衆議院選挙だが、事前に各メディアが出した予測議席数が大きく異なっている。特に違うのが自民党で、メディアの間、特に朝日新聞とそれ以外で全く数字が異なっており、どっちを信じていいのかわからないような状態になっている。それだけ今回の選挙が混戦で予測しにくいということだろうか?
 確かにそれもあるだろう。今回は小選挙区での接戦区が70程度あり、その動向により与党にも野党にも風が吹く極めてデリケートな情勢と成っており、予測が難しいのは理解できる。
 だが本当にそれだけだろうか?
 その問いに答える前に、各紙が予想している総選挙の結果について掲載しておこう。すべてのメディアの情報を張るのは大変だしその必要もないので、

・産経新聞
・朝日新聞
・共同通信

の3つをあげて説明したい。まずは産経新聞の予測である。

画像1

上の画像を見てもらえばわかるが自民党の獲得議席は

・下限値……218議席
・上限値……246議席
・中間値……237議席

 自民党の現有議席が276議席だから、中間値との差は-39議席と40議席近く減る予想となっている。

 次に朝日新聞の予測である。画像が見つからなかったのでテキストで書く。

自民 251~279
公明 25~37
立憲 94~120
維新 25~36
共産 9~21
国民 5~12
れいわ 0〜3
社民 0〜2
NHK 0〜0

 上の通り自民党は251~279議席となっており、産経新聞の予測と大きく異なっていることがわかる。他のメディアはだいたい産経に近い予測を出しており、主要メディアの中では朝日新聞だけが浮いているような状態になっている。

 普通メディアの選挙予想は上であげた産経新聞のように、下限値(最低でもこれくらいは獲得すると考えられる議席数)、上限値(最大ここまで取る可能性のある議席数)、及びその真ん中の中間値という3つの値を示すのが普通である。しかし朝日新聞は他のメディアとちがい、3つではなく2つの数字しか示していない。これは一見すると、少ない方の数字が下限値、大きい方の数字が上限値というふうに見えてしまうが、恐らくはちがう。

 その証拠と言えるかどうかはわからないが、朝日新聞と同じように2つの数字しか示していない共同通信のデータを下に掲載する。なお画像についてはtwitterから失敬させていただいた。

画像2

 共同通信の自民党に対する議席予測は218~297議席となっている。

 小さい方の値は産経と全く同じであり、大きい方の値は朝日より更に極端になっていいるものの、朝日と同じく他と比べるとかなり高く出ている点では共通点がある。

 つまり

・産経の下限値=共同の小さい方の値
・朝日の大きい方の値≒共同の大きい方の値

ということになる。共同通信の自民党予測獲得議席の真ん中はだいたい260弱であり、これは朝日の出した少ない方の値に近くなる。

 なので

・共同通信のおよその中間値≒朝日の小さい方の値(≒産経の中間値)

ということになる。

 上の結果から考えられるのは

朝日新聞は下限値を意図的に掲載しなかったのではないか?

ということだ。そう考えると朝日だけ数字がおかしい理由の説明がつく。しかしなぜそんなことをしたのだろうか?

 これは恐らく朝日新聞の政治的論調と関係がある。朝日新聞は左派よりのメディアであり、保守政党である自民党には基本的に批判的な立場である。だから自民党に議席を伸ばしてほしくないので、反自民ではあるけれども選挙に行くか迷っている有権者に危機感を抱かせ、野党側に投票させるため、わざと上のような書き方にしたのではないか?

これならば、あくまでも「情報を載せなかった」のであって「数字を操作した」と言うことにはならないから、批判されても言い訳がつく。

なお、これはあくまでも私の推論であり実際どうなのかはわからない。もしこのエントリーの情報を信じて何らかの不利益を被っても、私は一切の責任を負わないし、なにか言われたとしても一切反応する気がことをここに明記しておく。

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