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映画でタロットを覚えよう!『法王』と『スクール・オブ・ロック』

『法王』のカードは『心の繋がり』を表します。損得や、恋愛感情ですらない無償の信頼関係。恋のお悩みでこのカードが出ると「恋愛関係から家族になる段階に入っている」とお伝えします。心と心で繋がり合う、それはタロットができた時代ではこのカードに描かれている法王と弟子の関係性だったのでしょう。これを現代に置き換えたのがこの『スクール・オブ・ロック』ではないでしょうか。

『法王』の下部の弟子たちは、ジャック・ブラックの後ろの生徒たちということでお許しください(笑)
この作品の主人公である元バンドマンのデューイは教師になりすまして生徒に授業を行いますが、そもそも教育に興味があった訳ではありません。しかし彼は子供たちに音楽の才能を見出し、生徒たちとバンドを組んでバンドバトルに出場します。

物語の途中でデューイは生徒と信頼関係を築きますが、彼は急に教育に目覚めたのではありません。彼は生徒たちと、ロックを通じて心を通わせます。彼が心から愛するロックンロールに生徒たちが共鳴して、信頼関係が作られるのです。
ある研究によると、宗教的な感動とロックを聴いたときの熱狂は、脳の同じ部位を刺激するとの結果が出ているとのことです。音楽も宗教も、時として人を理屈を超えた高みに連れていく。法王と弟子の構図は教師と生徒ではなく、ロックンローラーとファンでした。
さらに付け加えると、作中でレッド・ツェッペリンの『移民の歌』という楽曲が使用されているのですが、レッド・ツェッペリンは著作権に厳しく、このシーンはお蔵入りの恐れがありました。しかし主演のジャック・ブラックとエキストラ全員で撮った「ロックの神よ、重要なシーンなので是非使わせて欲しい」というビデオレターを送ったところ、許可されたというエピソードがあります。
損得を超えた真摯な願いが神に届いたという、『法王』を象徴するような逸話がこの作品には秘められています。
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