見出し画像

読書の話

一応最初の投稿になるので、ここは初めましてというべきでしょうか。いやしかし、どの記事から読んでくださるのかなんて人によると思うし、ここはどの始まりも一様にしたほうがいいのではないかと考えつつ、始めていきたいと思います。お元気ですか。まっすーです。

読書の秋というにはいささか時期が遅いのではないかと思ったりもしますが、地球温暖化が人々の読書欲にも影響を与えいるとこじつけておきましょう。
さてさてみなさん、読書はお好きですか。僕は好きです。というよりも一つのアイデンティティとなっているような気さえします。幼少期から続けていることといえばみなさんの場合呼吸や歩行くらいにとどまるのではないかと予想しますが、僕はその並びに読書を連ねることができるくらいには、本と一緒に歩んできたと言って差し支えないです。
大学の専攻を決めるきっかけになったのも、中学時代にアニメにハマったのも、気になるあの子と話す口実をくれたのも。もっと言えば、自分の恋愛観や人生観にいたるまで、本が僕に与えた影響は大きいですね。

そんな僕なのですが、大学に入ってからは本についてアウトプットすることもするようになり、自他ともに認める本好きとなっています。
そうなってくると「おすすめの本紹介」なんてものをやったりもするのですが、今回はその話ではなく、「本の読み方」なんてものを少しお話したいなと思います。
読み方を意識すると読書は格段に楽しくなると僕は思っています。部活なんかもそうじゃないですか。例えば僕なんかは大学でアカペラをやっていたのですが、発声や和声、ステージ上の振舞や表情の考え方を知るほどに楽しくなっていくんですよね(これについてもいつか書いてみましょう)。
部活なら共感できる人も多々いると思うのですが、読書となるとなんとなく「読んだ方がいい」という義務感に駆られてないですか。そこで、主観にはなるのですが「読み方」を伝授(すでに自分なりを持っている方には新しい風を)してみることで、本は楽しいんだよということをお伝え出来たらなあと思うわけです。

さてさて、前置きが長くなってしまいましたね。本題に入っていきましょう。

読み方

僕の本の読み方はいたってシンプル。右から左に読んでいくだけです。なんてことを書くわけにもいかないので、少し掘り下げてみましょう。

まずは小説。実は僕は原作の映画化やアニメ化を見ることができません(逆はいけます)。
例えば「君の膵臓を食べたい」。ヒットしましたよね。僕は原作を読んだからという理由たったそれだけで観ませんでした。僕の小説の読み方の一つは「映像化」です。
活字を追いながらそれを映像にする。主人公の髪形や雰囲気、学生なら制服は学ランかブレザーか。女子ならスカートを捲し上げるタイプの子かひざ下を守る子か。髪色はどうか部屋の雰囲気はどうか。すべて本文や行間を読んで映像化します。むしろしないで読むことができません。
そういう読み方をしていると何が起こるかというと、いざ映画を見ると「なんか違う。コレジャナイ。」という違和感を抱え続けることになるわけです。だから観ない。
例えば最近君の膵臓を食べたいの著者である住野よるさんの新刊が出て、THE BACK HORN さんとコラボして作中に出てくる架空の歌をTHE BACK HORNさんがつくるという企画があったのですが、原作を読んでから聴いた僕が抱いた感想は「全然違う」でした。

僕の中で本を読むって結構映画を観るのと同じ感じなんですよね。だからもし映像化しないタイプの方はひとつ「映像化」をテーマに一冊読んでみると新しい形が見えてくるかもしれません。犬村小六さんの「とある飛空士への追憶」なんかが映像化しやすくていいんじゃないかなと思います。

8割くらいは映像化して映画として楽しんでいるわけなんですが、残りの2割くらいは別のことに使っています。それが「言葉探し」です。僕はiPhoneを使っているのですが、それにNoteって機能あるじゃないですか。本を読むときは基本的にスマホを携帯して、ビビッときた言葉を書き留めています。例えば

聴こえない「好き」が見える
「モモ」より
好きなことを続けるためには、好きじゃないこともたくさんやっておいた方がいいよ。たとえそれが無駄に思えるにしろ、いずれ感謝する日が来るかもしれないから
「そして、バトンは渡された」より
遠くの出来事に、人は美しく怒る
石川逸子さん
試着室で思い出したら、本気の恋かもしれない
同名の小説より

とかです。語感が美しかったり本質をついていたり今の自分に必要な言葉だったり、選出の理由はその時々ですが、とにかく書き留めています。
書きながら思ったのですが、全部出典を覚えていました(もちろんNoteにはメモっていません)。
それくらい刺さった言葉っていうのが、小説にはいくらでもあります。それを拾い上げて自分の中に入れる。そういうことも楽しみにしながら読んでいます。物語だけでなく、言葉に注目して読んでみると、新しい発見があるかもしれませんね。
悩んだ時にも、自己啓発じゃなくてこの観点で小説を読んで言葉を探すということも、ぜひおすすめしたいです。

次に新書やビジネス書。これは映像化とかは全くしません。「なるほどと思うか」ただ一点に絞って読んでいます。多分皆さんと同じような読み方なんだろうなと思うので、ここであえて書く必要はないのかなと思います。(後述の「ビジネス・自己啓発」で少しふれました)

さて、ここまでは本の「読み方」全般でした。実はここから下を先に書いていて、「いや、全体的な読み方要るやろ」と思い頭にこちらをつけさせていただきました。ここ以降の「読み方」は「出会い方」と訳すとしっくりくるかもしれません。僕は書店に入った瞬間から読書は始まっていると感じるので、読み方と書かせていただきました。ジャンル別に、どう「読む」かを書かせていただいています。

文芸書

文芸書は平たく言えばでっかくて表紙に厚みがあって1000円以上する本のことです。定義的には詩集なんかも文芸書というみたいですが、僕の中では「小説の大きいやつ」を文芸と表現しています。あんまり買う人はいないんじゃないですかね。高いし。でも実は本好きの僕からすると、書店でまず行くのは文芸書コーナーです。
最近はいきなり文庫にする出版の仕方も出てきましたが、小説の初出のほとんどが文芸です(雑誌連載が本当の意味では初出ですが、出版という観点では文芸が初出だと思います)。
そのため文芸書コーナーというのは「最新」が並んでいます。まだ世に出たばかりの作家さんの、良さそうな本に巡り合う可能性が高く、本の楽しみ方の一つです。インディーズの時から応援しているバンドがメジャーになるとなんか誇らしいですよね。あの感覚に近いです。最近だと千早茜さんの「さんかく」、住野よるさんの「麦本三歩の好きなもの」あたりがいいなと思います(どちらの方も世に出たばかりとは言い難いですが)。

文芸の特徴として「あらすじ記載やあとがき、解説が無い」ことが挙げられます。文庫だと背表紙にあらすじがあり、巻末にはあとがきチックなものがあり、面白そうかや合っているかを判断しやすいです。ところが文芸にはそれがない。あるとしても帯くらい。
あ、帯の書評で買うのはやめた方がいいですよ。あそこのコメント基本的に浅いですから(個人の見解)。というわけで文芸は「選ぶ」というところから本の読み方があります。あくまで僕の読み方ですが。

まずは「表紙」と「タイトル」を見ます。これは誰でも否応なしにやると思いますが、なんかここで決めるのを邪道に思う方もいるみたいですね。断言してもいい、タイトルと表紙に惹かれない小説はあなたにとって面白くない可能性が高いです。

例えば先ほど紹介した本でいくと、「さんかく」はタイトルとしては普通ですが、表紙が濃い緑基調で、そこに苺パフェと土鍋で炊いた白米とラーメンの絵が描かれています。そして真ん中に白抜き明朝体でタイトルというデザイン。
持った時の和紙っぽい質感とそのデザインが相まって、面白そうというよりは「持っていたい」と感じました。
「麦本三歩の好きなもの」はタイトルから物語が全くイメージできないことに惹かれると同時に、表紙のデザインでBiSHのモモコグミカンパニーさんが、北海道が描かれたあの蒸しパンをかじりながら読書してる、というデザインでした(今は変わっていますが)。
あの蒸しパンが大好きな僕は直感で「読まないといけない」と感じました。ちなみに住野よるさんといえば、「君の膵臓を食べたい」「青くて痛くて脆い」の作者の方で、デビュー当初から大好きな作家さんだったので、それが買うきっかけになったというのもあります。

別にタイトルをみて「読みたい」と思う必要はありません。デザインが良い、持っていたい。表紙のこの人タイプ、背景の場所あそこかもしれない。みたいな感じで手に取っていい。文庫だとどうしてもあらすじを見てしまうので、それを排して選べるというのは文芸ならではの読み方なんじゃないかなと思います。

とはいっても内容もちょっとは見ときたいですよね。それは僕も同じです。タイトルで惹かれたら次に内容を見ます。これは僕の読み方で参考にならないかもしれませんが、僕は文芸(小説なら文庫でもやりますが)は最後の1~3ページを読んで決めます。かなり特殊だと思います。

「さんかく」と「麦本」を例にとりましょう。さんかくの最後の一文は

春の夜道はぬるくて、やわらかくて、いくらでも歩けそうな気がした

です。なにかこう、この後もし物語が続くのであれば前向きな感じの終わり方である一方、「そうな」というところに、内容が酸いや苦いを含んでいそうな感じを受けますね。
一方「麦本三歩」は

麦本三歩とは、そういう慎ましやかで贅沢な、どこにでもいる大人のことなのだ

で締められています。「そういう」が気になりますね。日常が続いていく感じの締まり方にもいい雰囲気を感じます。主人公もきっと僕らと等身大なんだろうなと想起できます。

僕がこういう読み方をするのには理由があります。まず僕がよく読むジャンルは「恋愛小説」か「青春系」です。SFやミステリ、ホラー等「非日常」はほとんど読みません。
僕は感情や心の機微、葛藤を読むのが好きで、その葛藤や機微が美しく言葉になっている瞬間に一番高揚します。闘争や推理などの「外的要因」があると心の機微に全フォーカスを当てて読めなくなってしまうと思っているので、非日常は読まないです。
また、僕はたとえ小説の中で生きる人たちであろうと幸せであってほしいと願っているので、失意の渦中であったり、最後に主人公やその他登場人物が納得できていなかったりする中で終わるのが嫌です。だからホラーやミステリは嫌だし、最後のページを読んでちゃんと前向きであることを確認しておきたいと思います。なのでこういう選び方をしているんだと思います。

例えば市川拓司さん(「いま、会いに行きます」の作者の方です)。僕はとても好きなのですが、読む人によっては起伏がなくて面白くないと感じる方もいらっしゃると思います。特に「恋愛寫眞」なんかは評価が割れるんじゃないですかね。ちなみに山田悠介さんが僕の中で読めるボーダーラインです。「パズル」とか「レンタルチルドレン」、「スイッチを押すとき」なんかは好きですが、「Aコース」や「ブレーキ」はちょっと苦手でした。

ホラーやミステリ、SFを否定しているわけではないのでご安心を。僕の友人にホラーをよく読む方がいるのですが、話を聞くとそっちにはそっちの面白さがあるんだなと思いますし、その方の影響でホラーも少し気になるようにもなりました。
あ、あと映画やアニメはゴリゴリにSFが好きです。余談なのですが「バトルシップ」とか爽快で好きですね。最近だと「TENET」、「インターステラー」なんかが良かったですね。

文芸はこんな感じで読むことを始めます。
僕の中での話なのですが、文芸の良さは「行間」にあると思っています。文庫って文字がぎちぎちじゃないですか。文芸はいい具合に行間が空いてるんですよね。集中しやすい。近々紙の本から電子書籍に完全移行しようと思っているのですが、もしそっちでも文庫と文芸で行間に差ができるなら、もしかすると文芸を買っちゃうかもしれませんね。

文庫

書店では文芸書の次に行くのが文庫です。安価で持ち運びに便利ということもあって、買われたことのない方はほとんどいないんじゃないかなと思います。すごくイメージの話をしちゃうんですが、薄い文庫本ほど外で読みたくなりますよね。利便性抜きに。逆に京極夏彦さんとか文庫なのに家でしか読まなかったりします。

文庫の特徴は文芸のところでも言いましたが「あらすじとあとがき、解説がある」というところです。これは利用しない手はない。もちろん表紙タイトル最後3ページ(何を言っているのかわからない方は文芸書の部分を読んでみてください)は僕の場合文庫でもマストなのですが、それに加えてあらすじは必ず読みます。
特に好きなのは新潮文庫nexのあらすじのレイアウト。太字で一節を引用し、細字であらすじを書く。わかりやすいです。例えば竹宮ゆゆこさんの「お前のすべてが燃え上がる」「知らない映画のサントラを聴く」のあらすじは好きですね。細切れに読点で区切ったリズミカルな書き方がまさに竹宮さんの書き方を彷彿とさせます。

話がそれましたね。あらすじの良し悪しで読むかを決めるのは僕は全然アリだと思います。あらすじもプロが書いたものですから。

僕自身はあんまり文庫をじっくり選ぶことは少ないです。基本的に文芸がいい感じに伸びたものが文庫になっているので、だいたいみたことあるんですよね。だからこれは絶対文庫になるだろうなっていう作品は節約のために文庫が出るまで待って、買うという感じで文庫を基本的には使っています。
ただその中で先述の「新潮文庫nex」や「文芸社文庫NEO」「メディアワークス文庫」なんかはじっくりみます。この辺は文芸を経ずに文庫化したものが多いからです。「ライトノベル」と「純文学」の間くらいのものが発刊されていて、個人的にはあんまり読まない人でも読めるんじゃないかなと思うので、ぜひじっくりタイトル表紙から読んでみてください。
ちなみに文庫は出版社によって色が出ていると僕は感じています。例えば僕は角川文庫や講談社文庫、スターツ出版とかでググっと来る本にはあんまり出会いませんが、徳間文庫や幻冬舎文庫、新潮文庫には良いと思う本がたくさんありますし、良いなと思っていたものを文庫化していたりします。どんな違いがあるのかをあえて調べたりはしていませんが、そういう読み方もあるんだよということをお伝えしておきます。

そんな僕でもあえて文庫を買う時はあります。旅行や遠出をする時です。持ち運びという面もありますが、僕なりの旅行の(先日一緒に旅行に行った友人曰く高尚な)楽しみ方があります。

例えば、先日福岡に旅行したのですが、その少し前に白石一文さんの「もしも、私があなただったら」を文庫で買って読みました。福岡が舞台の恋愛小説です。白石一文さんは「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞されており、知っている方もいるかもしれませんね。ただ結構心情表現にセックスを描くことが多い作家さんなので、官能表現が苦手な方は避けたほうがいいかもしれません。
さてさて福岡が舞台ということでピンときたかもしれませんが、旅行に行く前にその土地が舞台の本を読むのが僕の中での旅行の決まり事です(日程的にできないこともありますが)。
「もし、私があなただったら」では、小説内で福岡天神の大名一丁目が描かれていたり、大濠公園の歴史が語られていたりと、読んでおくとちょっとだけ旅行が楽しくなる描写があるんですよね。
他にも鎌倉に行った時には小川糸さんの「ツバキ文具店」を読みました。鶴岡八幡宮や銭洗弁天、駅直ぐの商店街、江ノ島電鉄などが描かれていて、やっぱりちょっと旅行が楽しくなります。
ディズニーに行ったときにも松岡圭介さんの「ミッキーマウスの憂鬱」を読みました(これはちょっと違いましたが笑)。
るるぶやまっぷると同じ感覚で文庫を一冊読む。そんな読書の仕方もあります。

文庫といえば「ライトノベル」がありますね。僕が中学時代アニメを観るようになったのはこのライトノベルが発端です。
アニメ好きの方なら存じているかもしれませんが竹宮ゆゆこさんの「とらドラ!」が私の中の原点となっています。竹宮さんに関してはそれ以降ずっと読み続けていて、近々「砕け散るところを見せてあげる」が映画化します。一読者として嬉しい限りです。

読まれたことがない方もいらっしゃると思いますので、ライトノベルについて僕の主観を述べておきましょう。
言ってしまえば「ミスリードしない小説」と表現できます。細かい感情表現も丁寧に、時には直接的になされていて読みやすい小説だと僕は思っています(「涼宮ハルヒ」や「イリヤの空、UFOの夏」などその限りではないものもありますが)。
今はどうかわかりませんが、僕が中学生のころはそういうのを読む人を毛嫌いする人も多く、ライトノベルにしか興味がなかった人なんかは肩身が狭そうでしたね。今なお嫌う人も少なくないのではないかなと思います。表紙を隠して読んでいても、挿絵がたくさん描かれているので、上からみたらバレちゃうんですよね。
そういえば挿絵もライトノベルの特徴でした。活字だけでなくそれをあえてイラストレートすることで理解の助けにする感じも、読みやすさに一役買っているのではないかと思います。
とはいっても多様な読み方がしにくいものなので、絶対読んだ方がいいと言うほどのジャンルではないです。
ただ知っておいてほしいなと思うのは、ライトノベル出身の作家の方も多いということ。例えば「僕は明日、昨日のキミとデートする」の著者である七月隆文さんも、今田隆文名義で出したライトノベル「Astral」(現在は「君にさよならを言わない」としてリメイクされています)がデビュー作です。他にも乙一(中田永一名義でも活動されています)さんや桜庭一樹さんも、ライトノベル出身です。

新書

新書はどちらかというと小説というよりは論文に近いもので、学問的に有名な方が執筆されている場合が多いです。例えばテレビでよく見る池上彰さんも、何冊も執筆されています。
実は僕はこの新書というジャンルを意識して読むようになったのは大学に入ってからです。それこそ「読み方」を身に着けてから、たくさん読むようになりました。
特に傑作だなと思ったのは、教育社会学者宮口幸治さんの「ケーキの切れない非行少年たち」や比較文学者小谷野敦さんの「もてない男」ですね。こんな風に学者さんが書いていることが多いです。
さてさて読み方ですが、「興味がある分野の新書を見つけるまで読まない」ことです。
読み方が読まないとはこれ如何にとお思いでしょう。新書というのは学者が書くという性質上小難しいです。興味がない分野の新書なんて読めるわけがありません。だから興味のある分野の新書が見つかるまでじっと待つわけです。
例えば僕は恋愛小説もさることながら、男女の性差やモテについての学術的視点に興味があります。だから「もてない男」を読みましたし、他にも黒川伊保子さんの「女の機嫌の直し方」なんてのも読みました。でも圧倒的に読んだこともないしこれからも読まないだろう新書のほうが多い。無理して読む必要はないよというのが新書に対する正しい読みの態度です。
そして、興味のある事柄ができたとき、それに関する新書というのは必ずあります。それさえ覚えておけばいいです。

ちなみに、新書にも読みやすさがあると僕は勝手に思っていて、筑摩書房やブルーバックス、講談社新書はちょっと読みにくいイメージがあります。逆に朝日新書や光文社新書、集英社新書、SB新書はわりと読みやすいです。

ビジネス・自己啓発

最後のトピックです。この手の本は新書よりも万人受けする内容が書かれていて、なおかつ実用的なものだくらいの認識ですね。胡散臭いものからぐさりと刺さるものまで幅広いです。

さて読み方なんですが、基本的には新書と一緒です。興味が出るまで読まない。
ただもう一つ、悩んでいるときはそれに関するものがあれば読んだほうがいいと思います。
例えば僕はこの前まで就活に勤しんでいましたが、その時は就活関連の本は結構読みました(就活については別に書こうかと思うので今は書きません)。そこから社会人になるにあたっての心構えを身に着けるために、ロジカルシンキングの本や一年目が学ぶことみたいな本は何冊か読みました。あとはスキルアップのためにエクセルの指南本なんてのも読んでいます。何か悩んでいるときにはヒントがあるかもしれませんね。

ただ一つ覚えておいてほしいことがあります。これは僕も陥っていた現象なのですが、小説って全部読むじゃないですか。当たり前なんですけど。ビジネス・自己啓発書(一部の新書も)は全部読む必要ないんですよね。必要なところだけ目次から飛んで読むという読み方をして良いんです。
僕がこれに気づいたのが大学後半で、それまでは知ってる部分や悩みの解決に関係ないところも一言一句読んでたんですね。もちろんその読み方が間違いではないのですが、一部だけ切り取っても成り立つのがこの手の本の特徴なので、最悪の最悪書店で立ち読みしたらいいんです。僕はこれをよくやります。それじゃあ買う必要はないのかと思う方、立ち読みしてみてください。刺さる本を見つけたら、欲しくなりますよ。

おわりに

これだけしっかり本についてアウトプットしたのは初めてです。僕自身が小説好きなのでどうしても文芸文庫が長くなってしまいましたが、僕はこういう読み方で本を楽しんでいます。
さて最後に、出会いには「」が必要ですよね。最後に僕の本の出会いの「」をお伝えして終わることにしましょう。

僕は書店には月1~2回しか行かないです。ではどうやって本の情報を入れているかというと「ダ・ヴィンチ」という雑誌を毎月読んでいます。
この雑誌はいわば文化の雑誌。文芸文庫はもちろん、漫画アニメも幅広くレビューして下さっています。著者との対談と共に新刊をレビューしてくれたりもしていて、本好きにとってはたまらない一冊です。
もちろん連載も豊富で、声優の櫻井孝宏さん、漫才師の和牛さん、RagFairの土屋玲央さん、テレ朝アナウンサーの弘中綾香さん、ボカロPのそらるさんのエッセイや小説が12月号では連載されていました。ダヴィンチで新刊や気になる本の情報を入れてから本屋に行くことで、最大値以上の出逢いをしているわけです。

つらりつらりと書かせていただきました。こんな感じでこれからも考えや僕という人について発信していけたらなと思います。もし一つでも刺さったり心動く言葉があれば、望外の幸せです。ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?