なぜ私がプログラマになったのか?「ときめく」瞬間とは?
あなたが「ときめく」瞬間とはどんなときですか?
新しいグッズを買って最初にパッケージを開けるとき。憧れの人に初めて会ったとき。自分で作ったプログラムがうまく動いたとき。人によってそれぞれだと思います。
今では「当たり前」に感じることでも、最初は「ときめく」瞬間があったはず。そんなワクワクする気持ちを持ち続けられると嬉しいですね。
私が「ときめく」と感じる瞬間や、どんなことを考えているかについて書いてみました。
「ときめく」とは
国語辞典で「ときめく」という言葉を調べてみると、「喜びや期待などで胸がどきどきする。心が躍る。」といった解説が出てきます。近い言葉では「わくわくする」「どきどきする」あたりでしょうか。
プラスのオーラが漂う未来を見ているようで、個人的にとても好きな言葉です。
「こんなこといいな」「できたらいいな」と思い浮かべているだけで、心の高まりを感じます。
こんなことを感じながら仕事ができるといいですよね。
自動化との出会い
私が「プログラムによる自動化」に出会ったのは小学生の頃でした。当時から私が好きなスポーツに「ボーリング」があります。10 本のピンをめがけて重いボールを投げ、ピンが倒れたときの嬉しさを忘れられず、家族でよくボーリング場に行ったことを思い出します。
しかし、感動したのはそこではなく、ボーリングの点数計算です。当時、私の家の近くにあったボーリング場では、点数計算が手書きでした。倒した本数を自分の目で見て、その本数を紙に記入します。スペアが取れれば斜線で、ストライクが取れれば×印で色を塗っていきます。
そして、各フレームが終わるたびに点数を合計することを繰り返します。点数の計算方法を覚えたため、今でも手書きで計算できるのは良い思い出ですが、他のボーリング場に行ったとき、そこには点数計算をする紙はありませんでした。
代わりに用意されていたのがコンピュータの画面です。投球すると、倒れたピンの本数が自動的に表示され、各フレームでの点数も計算されます。ゲームが終わると、自動的に順位もわかり、手作業で計算することは一切ありませんでした。最近のボーリング場はどこでもこの方式だと思います。
プログラマになった理由
手作業で処理をすると大変なことでも、コンピュータを使うと間違えることなく高速に実行してくれる。一度しくみを作ってしまえば、人間が関わる必要はない。このしくみを実現しているのがソフトウェアであり、それをプログラミングしているのがプログラマです。
これは、私が行っていた手作業をコンピュータが代替していると感じた大きな経験でした。
「プログラミングができると、思い通りに自動化でき、課題を解決できる」
そう感じた私が、プログラミングに興味を持ったのは運命だったのかもしれません。私がプログラミングで「ときめく」と感じた瞬間です。
それからは趣味でプログラミングすることが楽しくて仕方ありませんでした。自分だけで使うちょっとしたプログラムもありましたが、フリーソフトを開発して公開することも。
使ってくれた人からのフィードバックがあると、さらにのめり込んでいきます。フィードバックが嬉しいのは現在でも変わりません。
ところが、大人になって仕事としてプログラミングをするようになると、少し雰囲気が変わってきます。
仕事でのプログラミングが「ときめく」のか?
多くのプログラマにとって、仕事でのプログラミングは上司や顧客から依頼されたものを設計、実装することでしょう。
「こんなものを作りたい」と思っても、なかなか自由に作れるものではありません。そして、フィードバックをもらっても、なんだか自分事として捉えられないことも。
趣味でプログラムを作っているときには楽しかったのに、仕事では楽しくない。「仕事だから仕方ない」という人もいるかもしれませんが、やはり楽しくプログラミングしたいものです。
少し考えてみると、プログラマにとって「ときめく」のは、以下のような条件があるのかもしれません。
・自分の力で作ってみた(他の人からやらされたものではない)
・新しい技術・ツールに触ってみた(知らない技術を使ってみた)
・できたものから先に「もっと作りたいもの」が見える
・自分の生活に役立った、他の人から喜ばれた
・etc
仕事でのプログラミングがこんな条件を満たしているといいのですが、なかなか難しいものかもしれません。
どんなツールを使えばいいのか
仕事では自由に作れないだけでなく、作る環境を自分で選べないこともあります。すでに実行環境やプログラミング言語が指定されていて、選択の余地がないのです。
しかし、どんなプログラミング言語を使うのか、どんなツールを使うのか、というのは作るものによって最適なものが違います。
スマホの操作であれば、iPhoneのショートカットアプリや、IFTTTというアプリなどを使うだけで簡単に自動化できることがあります。
オンラインのサービスを連携して連携するだけで自動化できることもありますし、パソコン内部の処理は自分でExcelやPythonなどを使ってプログラミングすることもあるでしょう。
このとき、「使えるものは何でも使う!」という感覚は大事です。作りたいものに合わせて、自分でツールを選ぶことで「ときめく」こともあるでしょう。
世の中には「Pythonで自動化」「Excelで自動化」といった本はたくさんありますが、ツールを決めずに自分が「ときめく」と感じる視点を持ちたいものです。
そこで、私は「ときめく」という視点で本を書いてみました。
仕事はもちろん、プライベートでも、「こんなこといいな」「できたらいいな」という姿を思い浮かべながら、楽しんで読んでいただければと思います。
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