右腕と称し、信頼しれくれた元上司の言葉

宝物にしているブログがあります。
自分の仕事は、自分でつくる
こちらのブログ、「ニッポン手仕事図鑑」の代表で、私が以前は勤めていいた会社の元上司がなんと7年9ヶ月、毎日連続更新中!のブログです。

短くても毎回示唆に富んでいて、上手くいかない時のヒントをもらったり、日々の大切な姿勢をおしえていただいたり、そしてちゃんとできてないな私…と時々チクンと痛かったりするブログです。

そんな、ブログに過去一度だけ私も登場させてもらったことがあります。
と、言っても書いたご本人と私にしかわからない書き方なので「この人が!」と紹介されたわけでも、私が主人公でもありません。

ただ、ある日突然突撃のご連絡をした私を「僕が右腕として絶大な信頼を寄せていた女性」と表現してくれたのです。

自分の意図しないタイミングで仕事を辞め、北京で駐在妻生活をしながら「何もなくなった」「叫んでも誰にも届かない」そんな宇宙を彷徨うハエ気分だった私には2020年コロナ禍に子連れで日本に戻って40代でゼロからどう前に進めばいいかわからずに虚無感に襲われていました。

でも、何ができるかわからないから進まないより「動いてみよう」ととにかくできることから動き出した時に連絡先もわからなくなっていた元上司に、会社の代表アドレスから連絡をしたのでした。すぐにお返事をくださり、ご協力くださいました。
   
一緒に働いていた会社で、当時私は20代の何もできないぺーぺーで、デザイン部広報・宣伝チームに配属されましたが、広報の「こ」の字もわからずに右往左往。目の前のことを追いかけて一生懸命だったけれど、元上司には迷惑をかけた記憶しかありません。役に立つどころか、失敗して悔しくて情けなくて家具の陰で(家具屋さんだったので)泣いていたことを思い出します。だから、信頼を寄せていたと言っていただけたことが何よりうれしくて、そしてそれは「失敗しても投げ出さないところ」にあったのだと15年以上経って初めて知ったのです。

そんな、元上司から、つい先月今度はご相談のご連絡をいただきました。
「広報担当を探しているのだけど、増田さんできませんか?」と、広報担当だれかいないかなと思った時に私に声をかけてみようと思ってくれたこと自体が嬉しくて。

ぶちぶちのキャリアがコンプレックスだったけれど、一所懸命に取り組んでいれば「点」が残り、「点」と「点」が繋がればいつか「線」になり「面」になっていく。Steave Jobsの有名なスピーチの中でも語られたこの考えを正に体験しているのです。

思いがけないことも、計画通りにはいかないことも多いのだけど、目の前の事を投げ出さずに一所懸命に取り組んでいると「点」は作れる。今日も1ミリの点を作ろうとそう思うのです。



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