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関関同立の日本史【関西大学】

今回は関西大学の日本史について見てきたいと思います。
関西大学の日本史の難易度は標準レベルで全問マーク形式のため、高得点が取りやすいです。
そのため、受験生には「いかに標準的な問題を取りこぼすことなく得点を確保するか」ということが求められます。

※まず、過去4年分の出題内容を提示しておきます。
あくまで増田個人が調べたものです。

江戸・明治あたりは重点的に学習する必要があります。
※これは関関同立全般に言えることです。そもそも教科書のページ数も多い時代なので。


1.概要

設問数:約50問で100点満点
試験時間:60分
※問題難易度から鑑みても、時間的余裕はあります。
全問マーク形式

2.大問別の分析

Ⅰ&Ⅱ 語群穴埋め問題(約10問)×2

大問ⅠとⅡは同じ形式の問題です。
語群に多く語句があり、そこから選択して答える形式
定期テストなどでもお馴染みの形式のため、解きやすい形式です。

過去問演習の際には、語群に頼らず解く訓練をしてもらえればと思います。

また、あくまでここ3年間のデータですが、
Ⅰ・Ⅱどちらかは文化史からの出題となっています。
問題数的に1問2点なので、20点分は文化史が必ず出ています。
文化史から逃げることなく、取り組んでおいた方がいいですね。

Ⅲ 史料問題(約15問)

受験生の苦手とする史料問題が出題されます。
史料に関しては、覚えておくべき基本史料未見史料どちらも出題されます。では史料問題全般について下記にまとめておきます。

史料問題は、大きく2つの種類に分けることが出来る。1つは、「基本史料問題」と呼ばれるものである。この基本史料問題は、教科書に記載されている史料を用いた問題で、どの部分が空欄になるのか、などがはっきりと分かっている問題のことで、あらかじめ対策をしておくことが求められるものである。

 もう1つは、「未見史料問題」と呼ばれるものである。問題作成者は、受験生が読んだことがないということを前提に、この未見史料問題を作成する。したがって、あらかじめ受験生が対策をしておくことは何もないのである。設問文・選択肢・注・出典等を最大限活用して考えれば、正解にたどり着くことが出来る。普段から問題演習を通して史料読解力を養うとともに、設問に解答する力を磨くことが求められる。


※関西大学の場合、Ⅲの史料問題は3択となっているので比較的取り組みやすいものです。

Ⅳ 総合問題(15問)

こちらでは用語選択、正誤問題などをベースにしながらも会話文・地図・年表などを用いた出題をしてきます(日程によるので毎日地図が出るわけではありません)。特に地図問題では、似た場所に選択肢が寄っていることもあるので、建物などを覚える際は、必ず場所もおさえておきたいところです。

3.対策や勉強法

まず最初の20問が単純な穴埋め問題です。よって、一問一答や用語集を用いた学習が効果を発揮すると思います。また、文化史においては、教科書の本文には記述がないが、著作物一覧の表には載っている用語も出題されます。そういったところにも注目し、用語集で内容を理解するところまで取り組んでほしいと思います。

大問Ⅲの史料に関して
「基本史料問題」は、東進の史料一問一答などで反復練習を行ってください。この際、下線部になるところ、空欄になるところのパターンを丸暗記する!くらいの意気込みで臨んでほしいです。
「未見史料問題」の関しては、過去問でトレーニングしましょう。復習の際には、「なぜその答えになるのか」の思考のプロセスを把握することが大切です。それを繰り返すことでおのずと、史料問題を解く力がついてくるはずです。

大問Ⅳに関しては基礎的な学習を積んでおけば大丈夫です。地図問題が出題される日程もあります。「寺院・神社」「中世の町(門前町・寺内町・港町など)」「近世の藩校・郷校・私塾」あたりは名前だけでなく、「どこにあるのか」を図説などの地図でしっかりと確認しておきましょう。

以上が関西大学の日本史についてです。
ここ3年間、増田が調べた出題内容のPDFもつけておきました。
ぜひ参考にしてください。


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