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中国の時代劇ドラマに見る中国人の合理性

少し前まで、仕事の関係で中国の時代劇を観たり、調べたりしていました。

中国の時代劇、面白いんですよ!

今回の記事の本筋からは外れるので、どう面白いかの詳細は省きますが、簡単に言えば、中国人と日本人はツボが近い気がします。

内容はさておき、視聴しているうちに気づいたことがあります。

それは「中国人は合理的」ということです。

文化が比較的近いからツボも一緒なはずなのに、どうしてこうも合理性に関してはかけ離れているのか……?(共産圏だからかも)

そんな疑問もありますが、どこがどう合理的なのかをお話したいと思います。

①めっちゃお金をかける

これはドラマ制作以外にも言えます。

中国人はいいものを作りたい、いい人材を集めたいというときに、お金を出し渋りません。

例えば外国からの留学生を中国に集めたいので、中国で学ぶためのお金をめっちゃ出してくれるそうです。

だから日本に興味を持っている他国の学生が「まぁ近いし、いろいろ厳しく、お金もかかる日本じゃなくって中国にするか~」となるそうです。

留学の話になっちゃいましたが、ドラマの方に戻します。

とあるドラマの制作費ですが、全60話(しかもこれは第一部で、第二部以降もある)で80億円にも及ぶとか……。

80億円って、なんかすご過ぎてもはや例えもわかりませんね(東京ドーム何個分みたいな)

そのドラマ以外にも60億とか30億とかはザラです。

デフレに溺れる日本だと、「いいものを安く」みたいな発想になり、100円ショップというデフレの寵児みたいなところが繁栄を極めるわけで……(言い過ぎ)

あと人間をサブスク扱いして働かせたりね。

いまだに根性論が跋扈し、技術力があるだけにそれらでカバーをし、ますますお金を使わなくなるという負のスパイラルに陥っている日本とは大違いです。

「いいものを作りたかったら、やっぱりお金はかけなきゃだよね!」

そんな合理性を中国ドラマに見るのでした。

②「面白いものはどんどん取り入れる」

日本では2020年の夏頃に「私の家政婦ナギサさん」というドラマが内容とは別の面でも話題になりました。

その理由はドラマの原作が紙媒体ではなく、Web発の漫画だったからです。

「へぇ~そういう時代か~」と思っていましたが、中国では少なくとも2015年にはWeb原作の小説(か漫画かは忘れた)がドラマ化されています。

さすがに中国でも「Web原作? どうなんだろう?」みたいな声はあったようですが。

それにしても日本よりも5年も前にWeb原作を取り入れているとは……。

「いいものであれば、由来はなんでもいい」

そんな考えもまた合理的に見えます。

③俳優の演技に声優が声をあてる

これが一番謎でしたね!

「中国では珍しく、俳優が声も担当」みたいなプロモーション用の文章を見たとき、「何当たり前のことを言ってるんだ??」となりました。

説明をすると、中国ドラマの多くは俳優さんの演技に声優さんが吹き替えをするんですね。

中国は広いですから、それだけ方言が多いわけです。

で、中国では国から「放送は標準語で流さなければいけない」というお達しが出ているそうです。

地方出身の俳優さんたちの声をそのまま放送すると、国に怒られてしまうわけです。

また台湾や香港出身の俳優さんたちもたくさん起用しているんですね。

彼らもまた、標準語を話さないわけです。

だから「標準語を話す人で吹き替えちゃおう!」という発想になるんですね。

これも日本人だったら「普段は強い関西弁だけど、標準語で演じ切りました!」みたいな努力を美談にしがちですが、そんな非合理的なことをしないのが中国人だ。

「得意なこと(演技)に集中させ、苦手なことは他の人間がやればいい」

これまた合理的だと思うのです。

まとめ

はい、といわけで中国人がいかに合理的かということを、時代劇ドラマを通して説明しました。

正直、その合理性がうらやましいっ!

観ていて楽しかったですし、とても楽しい仕事でした。

が、同時に「なんで日本人は合理性に欠けるんだ……」と悲しくもなりまし。た

まぁだから合理性に欠けまくる日本の会社を辞め、独立してしまったのですが……。

いろいろ語りましたが、中国ドラマは日本でも配信も盛んです。

日本人の喜怒哀楽と相性がいいことは間違いないので、興味のある方は新たな扉を開いてみてください。




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