2024/04/27(土)「ここはすべての夜明けまえ」を読んだ、ひらがなと漢字は印象が違うよね
漢字表現を(あえて)ひらがなにすることを「ひらく」というらしい。
自分は「ひらく」のが好き。
例えば、「かく」は高確率でひらがなでかく。
ひらがなにすることで色んな意味を持たせられるような気がして。
「書く」「描く」どちらも込めたいからひらがなで表す。
漢字が得意じゃないから適切な漢字がわからなくてひらがなを使う時も多いけど。
ひらがなと漢字で感覚や受け取り方が違うのは面白い。
最近再読している本。
間宮改衣「ここはすべての夜明けまえ」(早川書房)。
ちなみに今出ている単行本の装丁は名久井直子さんが担当されていて、間宮さんはこの作品がデビュー作らしい。
ハヤカワSFコンテストの特別賞を受賞した作品で、2024年3月に出たばかりの本。
誰にでも安易に勧められる本ではないなと思う一方、読まれてほしいなとも思う。
身体が永遠に老化しなくなる手術を受けた「わたし」が家族史をかくというもの。
この作品はひらがなが多く使われていて初めて読んだ時は独特だなぁと思ったのだけど、これがもし「普通に」漢字を使ってかかれていたら全然違っただろう。
文体というのか、それが与える印象や力みたいなものがあるんだなと。
色んな人に読んでほしい。