白か黒か灰色か
勇気を出して、久しぶりにライブに行った。
好きな事は、感動と同時に、真正面から受け止めると相当な精神的ダメージを受ける。
純粋に夢見る少女だった高校生ぐらいまでは、ライブにも行っていたし、音楽もよく聴いていたけれど、仕事になって30年近くになり、最近はダメージへの恐怖が勝っていた。
それが先日、とあるライブに行ったことで、久しぶりに夢見る少女の頃の純粋な感性で楽しむことができたのだ。
それはもう、冒頭から涙物。
私は「生きていた」
何をそんなに怖がって生きているのだろう。
音楽に限らず、仕事に限らず、「生きること」に白黒付けたがる。
そのライブを見た日の夜は、夢を見なかった。
毎日嫌な夢にうなされていた日々から、開放された貴重な夜だった。
明けた朝にはこんなことを呟いていた。
難しいことは考えず
音楽が好き
歌うことが好き
でいいんじゃないかと、想う朝
しかし、2日後あたりの夜には、また悪夢にうなされる日々が戻っていた。
そんな簡単なことじゃないよね。
それでも、心を数日でも開放できたことは、喜ばしいこと。
真夜中、ふと目が覚め、急に20代30代と過ごした日々を思い出していた。
自分が情けなくなった。
それを挽回するには、これからどう生きればいいのか。
いや、なぜ、挽回しなければならないと想うのか。
また白黒付けようとしている。
最近こんなことがあった。
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