増田一暁

IB認定校の先生。教科教育研究もしています。

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子どもにとって価値のある学校コミュニティーとは? / うつほの杜サマースクールに参加して思うこと

「食」をテーマに探究型WSをしました 2023年夏、和歌山県田辺市の旧二川小学校で行われた、うつほの杜サマースクールに、教師役として参加させてもらいました。 うつほの杜学園は、廃校となった旧二川小学校を用い、新たな教育にチャレンジしようとしている団体です。代表の仙石さんとは、IBのつながりで知り合いました。 この学校がテーマに掲げるのは「探究×グローカル」。「グローカル」とは、文字通りグローバルとローカルを掛け合わせた言葉で、地域のコミュニティーとのつながりを強く持つ中で

    • 辞書のこと / 授業でどんな辞書使う?

      「火」と「炎」のちがい 僕は、辞書を引くのが結構好きです。 知っていると思っている言葉でも、辞書を引いてみると、その言葉に対して自分が持っているイメージ(使用する意味)が限定的なことに気が付きます。 例えば、「火」と「炎」のちがい。僕の中では、「より強い火が炎」くらいの感覚的な理解をしています。 そこで辞書を引いてみると、次のように書いてありました。 ほぅ…なるほど。「炎」は「火の先の所」のことをいうのか〜。 確かに、理科の実験などでは「線香の火」「マッチのほのお」など

      • 【実践研究】学習者の自己評価はどのように変わるのか?なぜルーブリックを使うのかを考えよう

        実践研究の発表をしてきました 2023年7月末、日本語習熟論学会で授業実践の発表をしてきました。 研究のタイトルは「書くこと」についてになっていますが、今回発表したのは、子どもたちがインタビュー活動をして、それをどのように自己評価するのか、ということについて考えた箇所です。 最近は、ルーブリックについてよく考えています。僕自身は日頃、子どもたちに「何ができるようになったか?」「今何ができているのか?」を自分で認められるようになってほしいと思っていています。 が、それをファ

        • 【実践研究】言葉を知るのって面白い!言語感覚を自分から獲得する学習者の育成

          その人が話す言葉には、その人の性格や考えが表れていますよね。でも自分では、自分の特徴について気がつかないものです。どうしてかと言えば、それは僕たちが、日本語のネイティブとして、自分の言葉を振り返るような機会がないからだと思います。 国語の授業では、新しい言葉や知らなかった使い方を教えてもらう機会が多くあります。でも、もうすでに知っている、自分では当たり前だと思っている言葉の使い方が、もしかしたら間違っていたり限定的だったりするかもしれない、と考える機会は多くありません。例え

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