見出し画像

ピンクの革ジャン(詩)





ロックとか聞かないが
いつもはヒップホップだが
昔のバンドとか知らねえが
着ちゃうんだよな ピンクの革ジャン

目立ちたいわけじゃないし
ロックスターは誰も知らない
ライムばかりが響く部屋で
着ちゃうんだよな ピンクの革ジャン

憧れは釣りの上手い爺ちゃん
梨を向いて編み物をする婆ちゃん
派手な要素なんてない二人は
俺を認めてくれた最高の人間!

同級生たちは皆 スーツになった
かしこまった格好はかっこいい
だが なんだか寂しい気分だよ
俺はいつでも ピンクの革ジャン

派手じゃんって言われるが
別にいいだろって答えるさ
気づけば三十路になるが
落ち着くってオチはつまらん

ロックとか聞かないが
いつもは韻とか踏んでるが
今のバンドもマジで知らんが
着ているんだよな ピンクの革ジャン

それでいいじゃん ピンクの革ジャン
落ち着くなんてオチはつまらん!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?