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アオマスの小説

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どんな一面にも些細な物語が存在する。それを上手に掬って、鮮明に描いていく。文士を目指す蒼日向真澄によって紡がれる短編集です。
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2024年2月の記事一覧

小説の中で君と生活する『転がる石』

 冬のあるとき、僕は教室の隅で小説を書いていた。    すると君は「何を書いているの?」と…

蒼乃真澄
4か月前
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喜ばしい出来事を、このメモ帳に書き留めよう。『転がる石』

 二月一日、晴れ。夢都と散歩中、道路に転がった空き缶を拾ってゴミ箱に捨てた。近くにいたお…

蒼乃真澄
4か月前
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終わりなきミルクレープ『転がる石』

「愛を重ねよう、君と僕の愛を」 「何を言っている? ミルクレープを食べ過ぎて、気が狂った…

蒼乃真澄
4か月前
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小さな家『転がる石』

 君が死んだのは十七で、僕が君を好きになったのは、たしか十五の頃だ。あの頃から、君は随分…

蒼乃真澄
4か月前
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鬼が豆を投げる(再掲)

   自分の運命を受け入れよう。これは仕方がない。世の中、我慢しなきゃいけないこともある…

蒼乃真澄
4か月前
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