変死体に対する解剖率向上に向けて
死因究明の解剖率の地域格差は非常に大きい。2018年現在、死因について医学的な見識が必要となる警察が扱った遺体の内、解剖された遺体の率(解剖率)について、最も解剖率が高かった神奈川県(41%)に対して、広島県(1%)であった。また、全国平均は遺体数約17万人に対して、2万344人の12%であった[1]。このように、全国的な解剖率の低さ、また解剖率の地域格差が非常に大きいのが現在の死因究明の現状である。この解剖率は、スウェーデンの90%、アメリカの50%と比較しても非常に低水