じゃんけん大会を盛り上げる手法とMC(その①)
こちらは業界紙に取り上げられた記事ですが、簡単そうに見えて、実は難しいのがじゃんけん大会。結構、MCの技量が問われますし試されます。
また、アシスタントの技量や相性によって、そのやり易さは格段に異なってきます。
MCだけではなく、盛り上がり、テンポよく進行させるためのノウハウをお教えします。
1.事前の演出
少なくとも開始15分前くらいにはステージ上に賞品を並べておく、これが大切。そして「間もなくじゃんけん大会ですよ」という影アナを入れておく、そうすると何がもらえるんだろうと(特に子どもたち)ステージ前に参加者が集まり出します。
賞品はできるだけ大きく目立つようなものをひとつふたつ置いておくのがポイント。そしてすべての賞品を並べない、これも盛り上げるコツです(理由は後ほど)。
2.オープニングは賑やかに
それまでの会場BGMを絞って無音の間をつくり、ボリュームを上げた賑やかなBGMに乗って登壇。第一声は
じゃんけん大会、始めるよーーーーっ!
これだけ。
この一言だけでいいんです。
この一言だけで、わっと拍手や歓声が起こり、それに乗じて遠くから走ってくる参加者もあります。
私はBGMに、東京ブラススタイルのアルバム『アニジャス ジブリ』『ブラスタ天国』からセレクトし、曲間を詰めて編集したものを使用させていただいています。
3.ルールで変わる
改めて来場へのお礼を述べて自己紹介、そしてルールの説明をするのですが、テンポよく進行するために不可欠なこと。それは、
参加者全員に着座していただく、ということ
ステージ前にテーブルや椅子などの席があってのことですが、これのあるなしで、進行しやすさがグッと変わってきます。席がない場合はその場でしゃがんでいただきましょう。そして
欲しい賞品で立ち上がっていただきます
全員に立っていただく必要はありません。賞品説明をして、これが欲しいひと!と言って、参加する人だけ立ち上がっていただくのです。こうすると「さぁ勝負」という雰囲気になるのが面白い。立ち上がった参加者を座って応援する友人や家族、その方が勝ったときの歓声や、負けたときの落胆ぶりも会場を盛り上げます。子どもたちは賞品が何であれ立ち上がるのですが笑
そして、あいこ&負けた方に座っていただく
これがスムーズにテンポよく進行をするコツです。
4.アシスタントの役割
ここで手伝ってくださるアシスタントをステージに呼び込みます。これはスタッフではなく
ステージ出演者に手伝っていただきましょう
ファンの方にも喜んでいただけますし、出演者も宣伝になります。ステージで歌ったり演奏していたときと違った表情や一面を見ることができて、またそれも楽しいもの。
アシスタントの役割は
①私に勝った手を言っていただく
②賞品を渡していただく この2つ。
私がグーを出すと「パーの勝ち!」と言っていただくだけ、その後に続いて私が「グーとチョキの方はお座り下さい」と言うと、パーの方だけ立った状態。視覚的にもわかりやすいですよね。全員が坐ったまま、もしくは立ったままだとこうはいきません。誰が勝っているのかわかりにくいし、後出しや不正が起きやすいです。
5.最初のじゃんけん大会
私は最初から全員を相手にじゃんけん大会を始めません。観客層を見ておいて決めるのですが、大きく分けて、大人と子ども用の賞品を用意しておいて、
まず、参加者を分けるのです
幼稚園のお子さん立って!それ以下のお子さんも立って!と呼びかけると、大抵その年代の子どもたちは親御さんと来られていますから、容易に立ってくれます。
私は子ども用の賞品にはキャラクターものの文房具セットを用意します。キャラクターものの鉛筆・消しゴム・メモ帳セットで、50~70円くらいで手に入ります。そして子どもたちとじゃんけん。これが練習にもなるわけですね。
お子さんが少ないときは、じゃんけんをせずに子どもたち全員にプレゼントすることもあります。
大人用にはBluetoothスピーカーなどを用意し(初めにいい賞品を1点だけ出します)、立ち上がっていただいてじゃんけん。こうするとステージ前にますます参加者が集まり始めます。
さぁ、このあとじゃんけん大会本番。
後出しをする子どもたちへの対処方や、終了後にも大きな拍手が起きる盛り上げ方、ステージの締め方はまた次回に。