数あるスポーツの中で、なぜ今『コーフボール(男女MIXのバスケ風スポーツ)』がアツいのか
色々あった2020年もあとわずかですね。
毎日走ってひたすらスポーツして、30代になって一番体力が漲っているまっしーです。
さて、これまではベンチャースポーツ全般のことを書いてきましたが、
今回から具体的な競技のことについても、深堀りしていこうと思います。
取り上げるスポーツ第一弾は、
僕の人生を仕事よりもスポーツに向かわせたこの競技。
コーフボールです。
よく説明する際に、男女ミックスでドリブルなしのバスケットボールのようなスポーツと話しますが実際にそんな感じです。
コーフボールの概要記事は既に結構ありますので、
今回は「今から"本気で"スポーツをやるならコーフボールが大チャンス!」
ということを、本場オランダと日本代表を経験している僕の視点から書いてみます。
そうです、8:2くらいの割合で運動能力に自信のある人向けの内容になっています。「自分がやればトップを獲れるんじゃないか」と思っているあなたにはぜひ最後まで読んで頂きたい。
*僕のコーフボールキャリアはこちらで紹介させて頂いております。
それでは運動能力に自信のある人が、
なぜ"今"コーフボールがアツいのかこちらの切り口で書いてみたいと思います。
将来性のあるスポーツ特性1:男女ミックススポーツ
コーフボールの代名詞とも言える男女ミックススポーツ。
コーフボールのすごいところは、その男女ミックスが前提でルールが作られているという点です。
これが数あるスポーツの中でも圧倒的な差別化ポイントで、
男女一緒にコートに立っていても身体能力が高い男性依存にならず活躍度合いまで男女平等なんです。
「男性4人女性4の合計8人」でチームを構成し「異性のマークがNG」などのルールがあるため、女性同士で優位なら攻めの中心が女性になるということも普通にあるわけです。
更に1人でプレーを完結させられないため、点を取るためには男女含む全員で協力する必要がある点も大きいですね。
また、将来性という意味で少し社会背景にも触れておきます。
まず今普及しているスポーツはほぼほぼ男女チームが分かれるのが前提で作られています。
身体能力の違いはもちろんありますが、もう一つの観点として注目したいのが男女の立場や活動時間が今とは違っていたことです。
スポーツコミュニティに関する文献を見ると、
100年以上前のサッカーやバスケが生まれた頃は、働く男性と家事育児をする女性が一緒に集まってチームスポーツをする機会も必要もあまりありませんでした。
確かにその状況では、男女ミックスでスポーツを考える必要もありませんよね。
ですが、働き方でも男女の壁がなくなっている昨今は状況が違います。
若手社会人が同じように働いているのに、スポーツには当たり前のように男女の壁があるのはよく考えるとちょっとおかしいような気がしませんか?
その点男女が平等に活躍できるように設計されているコーフボールは、
今後の社会において間違いなく発展していくスポーツと言えるでしょう。
レクリエーションならまだしも、本気でスポーツに取り組みたいと思ったときに男女が対等に上を目指せる唯一のスポーツだと思います。
男女ミックスでも気を遣わず本気でプレーしたい男子、
同じ条件でも男子に負けたくない女子、絶対に面白いですよ!
将来性のあるスポーツ特性2:バスケットボールと似ている
今世界で一番競技人口が多いスポーツって何かわかりますか?
なんとバスケットボールが圧倒的世界ナンバー1スポーツなんです。
世界でこれだけサッカーに差を付けているのは意外じゃありませんか?
そのポイントになっているのは実は女性人口の差なんです。
今は日本の部活においてもバスケットボールは男女ともに人気ですよね。
そして最初に紹介したとおり、コーフボールは技術面においてバスケットボールと似ているところがあります。
今までバスケ部で頑張ってきた男女ともが、その経験を活かして同じステージで一緒に戦えるスポーツ。それがコーフボールなのです。
「学生まで部活でバスケを頑張り、その経験を活かしてコーフボールで世界へ」なんだか魅力的なルートだと思いませんか?
Bリーグによる普及もあり国内のバスケ人口はこれからもますます増えていくでしょう。バスケ人口と比例してコーフボールプレイヤーも増え、舞台もどんどん大きくなるのは間違いありません。
全国のバスケプレイヤーのみなさん、持っている能力を活かしてコーフボールでも活躍してみませんか?
*もちろん全員がバスケットボール出身というわけではありません。バスケ未経験のトッププレイヤーもたくさんいます。
スポーツ特性による先行者利益
コーフボールのルールで、ボールを持ちながら移動してはいけないというのがあります。
男女ミックスの部分でも触れましたが、
このルールのために他種目に比べても協力プレーが必須です。
そしてコーフボールにはそれによって生まれた大きな特徴があります。
コーフボールでは自分の技術が上がることが、周りを活かす力に繋がります。自分が上手くなる=周りを活かせられることになるんです。
・パスが上手いと味方にシュートも打たせてあげられる
・スペース取りが上手いと味方が困ってるときに繋いであげられる
・シュートが上手いと味方のパスを活かしてあげられる
・リバウンドが上手いと味方のミスしたシュートを拾って攻撃を続けさせてあげられる
このように自分の成長と味方への貢献が密接しているので、練習して上達するほど周りに喜んでもらえます。
上手い人はチームを勝たせられるだけではなく、チームメイトを楽しませてもあげられるんですね。
コーフボールの継続率が高い(練習続ける人が多い)のも、成長と合わせて感じられるこの貢献感の影響も大きいんだろうなと思っています。
今後コーフボールの普及が進むにつれ、早く始めて早く上達している人は重宝されるようになってくるでしょう。
スポーツに自信のある方、早速練習してみて誰よりも先にコーフボールを上手くなってみませんか?
世界と日本の発展差
最後に日本人プレイヤーにとって最大の魅力と言っていい、コーフボールの世界と比べた日本の現在地についてお話しておきます。
実はコーフボールは世界での舞台がめちゃめちゃ大きいです。
現在世界でコーフボールが行われている国数は69ヵ国(2020年12月現在)で、オリンピックになっていない競技の中ではトップクラスの規模です。
また、「第2のオリンピック」とも言われる4年に一度の国際総合競技大会「ワールドゲームズ」の花形種目にもなっており、今後のオリンピック種目化の期待も非常に高まっています。
ヨーロッパにはプロリーグもあり、特に発祥国のオランダでは決勝戦で国内最大のドームが満員になるような人気スポーツなんです。
一方日本での普及状況はというと…正直まだまだ発展途上のスポーツです。
2010年代になって初めて複数クラブが誕生し、現在もクラブに所属して活動しているような人は日本全体で見ても100人ちょっとだと思います。
それでも、
これまでに全国で10以上のクラブが生まれ競技力も次第に強化。2019年には世界選手権にて初勝利し、決勝トーナメントまで勝ち進む躍進も見せました。
日本代表選手たちは非常に頑張っています。
そして現在は、これまで日本を引っ張ってきた選手たちがちょうど世代交代を進めているタイミングです。
当時の主力たちが指導者側にも回り始め、素質のある若手選手の育成に力を入れています。
次の世界大会に向けて日本代表が確約されているようなプレイヤーは一握りなので、大きな舞台で活躍してみたいアスリートにとってはまたとないチャンスと言えるでしょう。
ちなみに僕は10年以上コーフボールをやっていますが、まだまだ現役で上を目指しています。
世界ベスト8に入り、ワールドゲームズに出場することを目標にVICUSコーフボール杉並というクラブにて活動中。日々練習に励みながら才能溢れる若者が挑んでくる日を心待ちにしていますよ。(笑)
*VICUSコーフボール杉並の様子はnoteでも発信しております。
まとめ
いかがでしょうか。
だいぶ競技者向けの内容にはなりましたが、
・これからの時代に合っている男女ミックススポーツである
・たくさんの人がやっているバスケットボールの技術が活かせる
・先に始めて上手くなることで味方にたくさん喜ばれる
・今の日本において世界の舞台で戦えるまたとないチャンスである
こんなコーフボールに魅力を感じて頂けていれば幸いです。
もちろんシンプルにこのスポーツ自体がとても楽しいので、学校の授業や生涯スポーツとしてもぴったりだと思います。
競技者層だけでなく老若男女みんな楽しめるコーフボール、
みなさんぜひ一度体験してみてください!
コーフボールを体験してみたい方はこちら👇
*資料は2020年8月時点のもの。
ベンチャースポーツを楽しめる【Sports world】はこちら👇
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