【MEMBER INTERVIEW vol.7】渡辺太一さん
「マイクロ保険で開発途上国の人々に安心を届ける。そして、日本企業の事業展開も」
“現在のお仕事について教えてください。”
2つの事業を行っています。1つ目はマイクロ保険の事業開発をしていて、開発途上国の低所得層向けに生活保障を提供する保険商品です。いわゆるマイクロファイナンスの保険版です。
例えば、世帯主が亡くなってしまって生活の糧を失ったり台風で家財を流されたりと、ダメージを受けてしまった人を、お金だけでサポートするのではなく、必要な商品やサービスを一緒に届けています。
開発途上国の低所得層が置かれている状況は、日本のようにお金を出せば何でも買えるような環境ではありません。生活を立て直すために、医療にしろ教育にしろ質の良いサービスを選べる状況になく、仕事を始めるにも職業訓練を受けられる環境なんかもありません。なので、生活を立て直していくためには、単に金融だけでなく、リアルなサービスも合わせて提供することが重要だと考えています。
もう一つは日本企業の開発途上国向け事業開発を行っています。バングラデシュのパートナーとともに、海外進出から事業拡大展開までを一貫して行うことをコンセプトに、初期調査や情報提供をしながら、事業計画も含めて行っています。
「横浜は最初に保険ビジネスができた街」
“マスマスに入ったきっかけを教えてください。”
元々、横浜にオフィスを構えようと思っていて、知人に紹介してもらいました。横浜を選んだのは、羽田空港が近いから。出張することも多いので、アクセスの良さは大事でした。
それに、横浜は開港以来いろんなものが始まった街で、日本で最初に保険ビジネスができた街でもあるんです。そうしたストーリーもあって横浜にしました。
「徒歩圏内に市役所、法務局、税務署など。
駅からのアクセスの良さも。」
“マスマスの魅力を教えてください。”
羽田空港へのアクセスのしやすさもそうですが、役所も近くてとても便利です。法務局も税務署も、市役所もすべて歩いて行けます。
駅も近いので、アクセスが良いところはとても助かっています。
「感性を通わせる素敵な出会いがある場所」
“マスマスでの印象的なできごとを教えてください”
マスマスにはいろんな専門性を持った人が集まっています。以前に翻訳家の方から、いま取り掛かっている書籍の概要を伺うことがありました。その内容が作家で探検家の角幡唯介さんの筆致と近いなぁと感じて、角幡さんの著書を紹介したんです。後日書籍が完成して角幡さんにも献本したところ、なんと角幡さんが書評を書いてくれたそうなんです。
他のメンバーとの雑談の中にも、感性を通わせる素敵な出会いがあって、そういう時間も楽しんでいます。
「日本の技術やノウハウで保険とリアルなサービスが充実していくサイクルをつくる」
“今後のビジョンを教えてください”
マイクロ保険事業の本格展開を目指しつつ、バングラデシュの低所得者向け市場の魅力を伝えながら、日本企業の誘致から事業拡大に力を入れています。
バングラデシュの都市部では発展してきていて、IT環境など日本に追いついてしまった部分もありますが、全然足りていない部分も山ほどあります。まだまだ存在するいろいろな現地の課題を日本の技術やノウハウを活用して解決したいです。マイクロ保険には日本のノウハウを応用していますし、リアルなサービスにも日本の技術やノウハウを導入していきたいです。
多くの日本企業が、自社の商品・サービスが現地の課題に刺さって現地の人々に利用してもらうところにビジネスチャンスを見出していってもらい、リアルなサービスが充実することでマイクロ保険も伸びていくのが理想的なサイクルです。
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