【MEMBER INTERVIEW vol.10】瀬戸口 航さん、辰巳 唯さん
地域を舞台に越境学習の人材育成プログラム
“現在のお仕事について教えてください。”
越境学習をテーマに企業向けの人材育成を行なっています。通常の研修とは異なり、「地域共創×都市部のリーダー人材育成」というテーマで展開しています。
このプログラムは数カ月から短い場合で数日まであり、地域にとって新たな刺激を得たり、ビジネスにつながる繋がりを築いたり、プロジェクトが生まれたりします。
これにより、地域への関わりや貢献が生まれつつ、参加者はここで得た経験を活かして自らの企業に戻り実ビジネスに適用、リーダーとして一層活躍できるようになります。
プログラムの特徴は3つあります。まず、実際のリアルプロジェクトであること。プログラムを通じて地域にアイデア提案をして評価をもらって終わるのではなく、本当に地域にとって根付くプロジェクトは実際に実行するところまで行います。
次に、関与する全ての人々が対等で協力し合う環境をつくっています。地域の人たちがテーマを提供し、教える側も参加者も同じ立場で地域の課題や将来に向けて協力します。
最後に、プロセスを通じて異なるリーダーシップの形を学びます。オーセンティックリーダーシップの考え方を取り入れ、企業内のリーダーシップだけでなく、枠を越えたチームや仲間と協力する様々な自分らしいリーダーシップのあり方を追求します。
地域への貢献とコミュニティ
“マスマスに入ったきっかけを教えてください。”
前の会社が上場して3年目で、新規事業の担当として成長を求められました。しかし、地域との取り組みは時間がかかり、利益率が高くないため、組織の歩幅に合わなくなり、自分たちが追求したい方向に進むためにリスクを背負って独立し、スピンアウトしました。
二人は横浜市民であり、元手が掛からないビジネスではありますが、資金が潤沢ではないため、シェアオフィスを借りることを検討しました。
いくつか見て回ろうとドロップインができるシェアオフィスをネットで調べ、1ヶ所目に訪れたのがmass×massでした。
選んだ理由は二つあります。
まず一つ目は、私たちは地域活性化にも焦点を当てています。
東日本大震災復興地を起点にして、現在は様々な地域に広がり、14地域ほどに拡大しています。
mass×massは、関内や横浜の地域を盛り上げる活動に取り組んでおられ、地域への価値観や目指しているところに共感する要素があると感じました。
二つ目は、スペースの雰囲気です。スタッフさんがコミュニティを円滑に運営し、くつろぎやすい雰囲気を大切にしています。入居者同士も気軽に交流し、肩肘張らない雰囲気が醸成されています。
mass×massで広がるコミュニティの魅力
“マスマスの魅力について感じていること”
横浜に住んで長いですが、地域にあまり溶け込めていませんでした。
今年、子どもが小学校に入学し、私もmass×massに入居してコミュニティが広がりました。
地域活性に関わりながら、私も住んでいる地域の一員であることの感覚が強くなったことはとても良かったと感じています。
また金曜日には、入居者同士が自然にコーヒータイムを楽しむ場が設けられています。私たちも金曜日にmass×massに集まる習慣が生まれました。
変化と創造を楽しみながら次のステージへ
“今後のビジョンを教えてください”
研修の参加者には変化や新たな創造を楽しむ姿勢を促しているので、私たち自身もそうありたいと考えています。
都市部と地域の境目での活動を6年ほど続けて、これまでもさまざまなプログラムをつくり、たくさんの経験をしてきました。今年はより地域に踏み込んでいくことをテーマに掲げています。
これからはアウェイである場所に積極的にいってみようと思います。
たとえばそれは仕事のことだけでなく、地域の活動への参加してみたり、日常レベルなことも含めて、企業人としてできなかった様々な踏み出しを積極的に行っていきたいと思います。
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