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今週読んだ本 マネーロンダリング

とにかく本が好きで読むのがとても速いため、基本買わずにすべて図書館で本を3〜4冊ずつ借りては読んでいる私の読書記録。(いいよと聞いたらその場ですぐにオンライン予約)

橘令さんの本がよいよーとおすすめされ、いくつか予約した中で、すっと借りられた本(おそらく古いからかな?)を読んでみました。他の投資系の本も読むのが楽しみ。

マネーロンダリング

手元に置きたい度:★★★☆☆

2000年代の香港を舞台にした小説。50億のお金をいかに無税で自分の資産として保持できるようにするかという内容なんだけど、そのお金が汚いお金(犯罪によって生まれたお金)のため、日本のヤクザも出てくるし、そこに香港マフィアも関わってきて、サスペンス小説としても面白くてサクサクと読めてしまうし、当時の金融知識やオフショア口座開設方法だったり、偽造パスポートや名義の作成方法など、当時の事実に基づいたやり方が事細かに書かれていて、それが非常に面白い。
現在はネットベースになってしまい更に個人情報管理が厳しくなってしまったので、できなくなってることも多いけど、それでもなお現代でも使えるでしょうなぁ…というグレーなお話も多く、そのあたりも大変興味深かった!(もちろん、それを活かしたりしないし、あとこれは真似しないでねとちゃんと冒頭に書いてある)
当時の香港はこのような金融状態だったんだ!(中国との関係性含め)というのも、現状とは違う部分で非常に面白かった。
明らかにこんな自由な状態ではないけど、現状香港がどうなっているのかは詳しくは知らないので、そのあたりも知ってみたいなと思った。
大昔の話のようだけど、2000年代はまだこんな世界観だったのかと(Windows95も出てくるし、ISDNとかADSLとかも出てくるし)懐かしさを感じるものもあったし、あとこの20年で大きく変わったなと思った。
そして、つくづく思ったのは、やっぱり「知ってるか知らないか」で大きく変わるということ。知識って大事。
お金を増やす最大の方法はなにか?(といった問い)に対する答えが「資産運用しないことと、税金を払わないこと」というのを真理だなと思った。
あと今度香港に遊びに行くので、懐かしい土地名が色々出てくるのも、楽しかった。

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