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『君たちはどう生きるか』関連で宮崎航空工業の小冊子も出します

数ヶ月前の話ですが、どこぞで「宮崎駿を語る時に出てくる実家の宮崎航空興学なり宮崎航空機製作所なりという会社、中島飛行機の下請で数千人を擁したというけれど、そんな社名の記録はなくない?」という話を書いて、色々こねくり回した結果、それが宮崎航空工業株式会社であるというのを突き止めたりしたということがありました。
 # 国会図書館デジタルコレクションの所蔵資料数が大幅に増加したことの恩恵でもありました。

ただ、その時には十分に調べきれてないことも多かったので、その後色々調べていたのですが、今回はコミケに出ますので(日曜日 東ヒ56bですよ)、会場限定ということで宮崎航空工業についてもう少し掘り下げて調べた成果をまとめて小冊子にして持っていくことにしました。
 # 九州飛行機のレポートにもオマケで付けます。

具体的な内容については
宮崎航空興学/宮崎航空機製作所という社名ではないことの再確認
宮崎航空工業とその前身の宮崎製作所についてある程度の来歴を明確化
『君たちはどう生きるか』にも登場する鹿沼の工場の所在地を特定
中島飛行機との関係、協力工場各社の中での位置付けなど明確化
それで結局戦後はどうなったのか(主に7236東洋ラジエーター/ティラドの話)
といったところです。そもそも資料があまりに少ないせいもあって、10ページ程度の短さですが、それでもまあこれがセルサイドのアナリストレポートなら業績予想とバリュエーションとディスクレーマー付けて20ページにはなるんでしょうから、個別銘柄レポートくらいの長さではあるのかもしれませんw

短い、とはいえ、宮崎駿について作品のみならず作家性を研究していく際にどうしても話題になりがちな「宮崎駿の親族が経営していた航空機製造会社」について、実態をここまでまとめた資料はたぶんないと思うので、宮崎駿研究をする方々には必携の書となりましたね。すごいです。正直なところ会場限定にするのはもったいなさすぎる感じです。

会場限定、というのは要は当面はネットで頒布する気はないですよという程度の話で、せっかくコミケに出るんでやってみたいことをやっておこうという思い付きでやってるだけではありますけども、コミケにいらっしゃる方はぜひお立ち寄り下さい。
場所は日曜日 東ヒ56bですよ(大事なことなので二度)

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