犬になりたい

突然で申し訳ないのだが、犬になりたい。本気である。

自己紹介をする。私は3歳だ。失礼、人間界の年齢で言うと、齢25歳"メス"、失礼、25歳女である。

大の"大人"の"女"が、開口一番「犬になりたい」というのはいかがなものか。そんなことはお構いなく私の話を続けよう。

最近ある映画を見た。仕事帰り、1人で映画館へ向かった。

行きのバスに揺られる間、私はさっき飲み干したアイスコーヒーの事で頭がいっぱいだった。
バスに乗る前に"袋"が欲しくて、コンビニで買い物をした。
何を隠そう、私は吐き気と闘っているのである。何とかバスの中は持ち堪えた、よし。
映画館へ着いて、予め購入していたチケットを発券。そして、ようやく辿り着いた。トイレだ。私の前には同じ映画を見にきたであろう、JK達が涼しい顔でトイレに来ていた。

そこで私は吐いた。それも、盛大に。

トイレから出ると、先程のJK達が私をガン見していた。そんなことはお構いなし、私はゲロを吐いてスッキリした顔でいた。


ゲロを連呼するつもりではなかったが、結果的にゲロまみれの文章になってしまったことを詫びたい。

そうだった、私は犬になりたかったのだ。

これは犬になりたい私が、犬になることを諦めて、人間の"メス"として生きていく記録である。

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