恋愛詩:最後のイルミネーション
輝く駅前の画像を
ある想いを込めて送信した
『何でいるの?』
「来ちゃ悪いのかよ…」
イルミネーションに照らされた
お互いのしかめ面が崩れて
照れ笑いに変わる
『で?』
「お前からの寂しいの合図だと
いいなと思って見に来てみた」
『何で“いいな”なのよ?』
「このまま年明けて卒業だと
俺も寂しいと思えてきたから」
『ほぼ当たりだよ』
「“ほぼ”って何だよ…」
『内緒』
イルミネーションを背景に
2人で撮影しながら
受験生の願いを叶えてくれた
クリスマスの神様に感謝すると
『会いたい』の想いが届いた
夜空から初雪が降って来た
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