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恋物語:バーデンベルギア

「紫の花が連なる植木の側で
女性が貧血で倒れており
近場の診療所まで背負い
彼女を預けた後私は
営業先へと急いだのだが…
その時から時折
赤い毛糸が私の手に
絡まって見える時がある
一年前の不思議の始まり」

『帰宅途中
誘われる様に寄った花屋で
小町藤を衝動買いし
道へ戻るとその先に
赤い紐が延びていて
その方向から突然
悲鳴が聴こえた
男性が倒れた様子
一年程前
誰かに助けてもらった経験が
私の足に力を与え
「看護師です」と
叫びながら走り寄り
大事ではない事を確認して
救急車の到着まで
彼に付き添うことにした
私たちの手元の糸は
二人以外には
誰にも見えない様だ』

小町藤 #花言葉 :運命的な出会い

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