恋愛詩:落ちたラブ
出題した私の方が試験に落ちた
初めてコンタクトレンズをした日
皆が以前より綺麗と言ってくれた
その中で「髪も少し切ったね」と
一人気付いたあなたは合格者
愛の告白の返事を保留にしたまま
イメチェンで私は彼の本気度を
試したのだった
けれど彼の合格を私の方が
こんなに幸せに感じるなんて…
嬉し涙が薄っすら滲むレンズには
彼の笑顔が紅く咲く落ち葉の様に
張り付いていることだろう
だって出題した私が
試験に落ちた様なものなのだ
私はもう彼との恋に
落ちていたのだから
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?