見出し画像

【詩】満員電車

飽くことのない人の夢が
真夏の日々の汗に消えていく
取り乱さずに言葉を吐けば
見えぬ疲れが息を詰まらす
 幸せかい、こんな人混みが
 楽しいかい、こんな人混みが

休む間もなく満員電車で
生暖かい風、身にくらって
夜はまだかと時を恨んで
帰るまではと体裁つける
 幸せかい、こんな人混みが
 楽しいかい、こんな人混みが

憂いに満ちた満員電車で
今日はどこへと曇り空を見る
 幸せかい、こんな人混みが
 楽しいかい、こんな人混みが

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?