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【詩風】緊張

1,
ぼくの毎日毎日の生活は
酷い緊張の塊で出来ている。
いつも頭はピリピリして、
意味もなく胸はドキドキして、
おまけに肩はコリコリしている。
この緊張をほぐすべく
体操とか瞑想とか
色々なことをやってみるのだが、
いつもその行為が安定せずに
一向に埒が明かない。
その埒が明かないことが
また緊張に繋がって
今日を作っているのだ。

いったいぼくは、何に
緊張しているのだろう。
昨日のこと?今日のこと?
明日のこと?老後のこと?
仕事のこと?生活のこと?
人間関係?健康や病気など?
希望?欲望?見栄?体裁?
・・・・よくわからない。
ゆえに緊張するのだろう。

2,
おそらくぼくの頭部を
覆っている白髪だって
きっとその緊張の
産物に違いない。
もしこの緊張が完全に
ほぐれる日が来たら
この白い頭も一気に
黒くなる気がする。
もしかしたら
老化というのは緊張の
なれの果てなのかもしれない。

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