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【第1回】文字と発音【クリミア・タタール語】


第1回は文字と発音です。クリミア・タタール語では「アルファベット(文字)」をarif、「発音」をsesと言います。早速下の表を見てみてください。

クリミアタタール語のアルファベットと発音_page-0001 (1)

クリミア・タタール語の表記にはクリミア半島ではラテン文字、ロシアではキリル文字が使われているようです。このページではラテン文字を使っていきます。なぜかって、私がキリル文字のキーボードを覚えていないからです(泣)それと、見てくださる方にもわかりやすいかと思いました。

現段階では学び始めたばかりですので、はっきり言って発音に関しては自信をもって発言することが出来ません。参考文献を見た限りで暫定的に発音記号(IPA)をつけてみましたが、間違っていたり、十分ではないか可能性もあるのでご了承ください。今後加筆修正していけたらと思います。ただ、ざっと見る限り、他のチュルク語との関係から見ても、大きく発音が異なっていることもないのかなと思っています。とりあえずは文字と大まかな発音が分かればよいかなと思っています。

çは「チ」の子音、cはçをそのまま濁らせたような音です。jはtreasureの「ジャ」の子音です。

gは日本語の「ぎ」の子音、ğはそれに対して口の後ろの方で出される音になります。

kとqもgとğと似たような関係のはず?なのですが、qの発音はもっとhっぽく聞こえることもあるようです。しばらく観察を続ける必要があります。

ñはnよりももっと後ろで、gの位置でnを発音する音です。「案外(あんがい)」、「三階(さんがい)」などngが連続する時に日本語でも発音されます。

ıは日本語の「い」より少し舌が後ろです。 öは「お」と「え」の間くらい、 üは「う」と「え」の間くらいです。

特別気になる発音について少し書いてみました。私もまだこれから学んでいく身ですので、その都度修正させてもらう予定です。

なんとアルファベットの簡単な紹介を英語でしてくださっている動画を発見。ありがたやー。最も気になっていたqの発音が抜けているのだけが残念。気を付けるべき発音は例を挙げて説明してくれています。

上の動画ではそれぞれの文字の発音だったので、少しまとまった文章を聞いてみたいと思い、下のリンクを見つけました。まだ全く勉強していない状態ですが、一度聞いてみましょう。なるほど、こんな響きかーと感じることが出来ました。ただし、私もまだよくわからないのですが、前半の数字の部分はおそらくスラブ訛りが激しい人の発音な気がします。0:40くらいから聞いてみることをお勧めします。

どうでしょうか。スクリプトだけでなく英訳までついてわかりやすかったですね。動詞の時制や名詞の格なんかはキプチャクらしいところも見受けられましたが、全体的にトルコ語の知識で理解できるところが多い気がしました。

次回からは早速文法をやっていきましょう。