ユングは、フロイトとアドラーをどう見ていたか?
(引用はじめ)
フロイトとアドラーの相違を、ユングは両者の基本的態度の相違によるものと考えた。フロイトは人間の行動を規定する要因として、その個人の外界における人間や事件を考えるのに対して、アドラーでは、その人の内的な因子、つまり権力への意思を重視している。
このように、同じ事象を見ても、それに対する態度が異なると、考え方も、見方も変わってくる点に注目して、人間には異なる二つの一般的態度があるとユングは考えた。つまり、ある人の関心や興味が外界の事物やひとに向けられ、それらとの関係や依存によって特徴づけられているとき、それを外向的と呼び、この逆に、そのひとの関心が内界の主観的要因に重きをおいているときは、内向的といい、両者を区別した。
(河合隼雄、ユング心理学入門)
ユングは、フロイトとアドラーを見て、外向的と内向的というタイプに振り分けているんだね。フロイトは外向的、アドラーは内向的。
次のように分けることもできそうだね。
フロイトは客観的、アドラーは主観的。
フロイトは科学的、アドラーは非科学的。
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