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日記「出産しに入院したらまるで受験前の夏期講習のような日々が待っていた」

今年の都内の梅雨は、雨こそ少ないですが、サウナかと思うくらいじっとりしていて辛い。
そのじっとりをそのままに、熱々に晴れてしまった日は、外で息するだけで体力を削られますね…

そんなシビアな季節の真っ最中。臨月のお腹を抱えて、大荷物を抱えた夫と坂道を登る私の顔はウッキウキ(テッカテカ!)

ついにこの日が来ました!!!
明日の計画分娩に向けて入院する日です!!


とそんなことを書いて数日たった今、続きの日記を書いています。

改めて、先日、出産してきました👶そして、無事退院し、今は自宅での育児がスタートしてんやわんやしています。(産後でパヤパヤしてるのかいつになくまとまりのない文章です)

初産。しかも、私は末っ子で、親戚も地元にいるため、育児知識のソースは全てXで見る育児マンガ。赤ちゃんお世話スキルは最低レベル。

なので、事前に先輩ママ(友人の姉)から、特に出産直後についての助言をもらい、それを全部言われた通り実行していこうと、何回も読み込んで挑んできました。

その助言がこれ

このアドバイスはまじで、夜中に辛い気持ちになった産婦のために院内のトイレに張り出して欲しいくらい。
役に立つだけじゃなくて、心の支えにもになりました。(信頼できる人にに言われるだけで全然言葉の重みが違うね、感謝)

で、
今日の日記はこの中の
「夏期講習だと思って授乳とかの疑問は全部聞け」
について書こうと思います。

ちなみに前情報として。
出産するための入院期間は問題なければ5〜7日間くらい。早ければ産後翌日のお昼頃から赤ちゃんがお部屋に来て自分の手でお世話を始めます。
新生児の授乳頻度は深夜を問わず3時間に1回以上。
赤ちゃんのお世話が始まってからは、1日8回〜の授乳に取り組みます。

で、私の病院では、授乳時間はみんな一律でスケジューリングされていて、自室ではなく授乳室に移動して行います。で、時間のその部屋には必ず助産師さんが1人いてくれて、ママたちと喋っていろんなケアをしてくれるシステム。

入院2日目以降はこの授乳室システムで毎日のタイムスケジュールが埋まっていく感じです。


そう。察しのいい人はすでに想像されているかもですが。まさにこのシステムが何から何まで塾すぎる。(進学を目的にしたちょっと強めの塾をイメージしてください)

この時間、授乳室に早めにきてきっかり始める人もいれば、寝坊してマイペースに始める人もいる。これまじで、テスト前の自習室のそれ。ただし寝坊して来た人でも、手際が良くて赤ちゃんの機嫌がいい人はサクッと終わらせてスマートに帰るんですよ。
私は全くそんなふうではなかったので、「くぅ〜、テスト勉強してないのに高得点ってか!?かっこいい〜」と横目でチラチラ。(あ、もちろん、時間がかかっていたり授乳量が少なくても卑下する必要はないんですが、24時間このことしか考えてないので、思考がひん曲がってそうなっていたんです)

で、みんなの間を見回る助産師さん。質問すると「あ〜、あなたは…完全母乳希望ですよね?だったら…」と志望校聞いた上で解説の仕方を変えて答えてくれるチューターのあの感じ。懐い。
だんだん気があうチューター(注:助産師さん)が見つかってくるので、突っ込んだ質問とかは「できればあの人がシフトの時にまとめて聞こう!」みたいな気持ちになってくる。

ちなみに私は、4日目ごろ、やっと助産師さんへの心の壁が無くなって来たので、バリバリ質問モードに入れました。片乳を掘り出して、我が子片手に、挙手🙋‍♀️。なりふり構わなくなったのもこの頃(みんな乳放り出してるしね)

エリート(第二子以降の人がだいたいそう)とビリギャル(第一子で母乳希望でなんか上手くいってない私のような人)で、授乳室に入ってから帰るまで、全ての行動と結果が違いすぎる。
私は、そもそも母乳の出は悪くなかったんですが、赤子が吸い付いてくれず。泣き叫ぶ赤子に乳首を突っ込んでは諦め、搾乳して哺乳瓶経由で飲ませて、足りない分はさらにミルクを追加で飲ませていました。(すげー時間かかる)

ちなみに、直母(乳房から直接母乳を飲めた量)した量は、直母前と後の赤ちゃんの体重の差分で測ります。
私がいた病院では、授乳室の赤ちゃん体重計の横には、直母した量を記入する紙が置いてあり。他の人がどれくらいあげられたのかも見えてしまう感じだったんですね。病院によっては隠すところもあるみたいですが。
まあそんな紙が見える感じであったら他人の直母授乳量、気になるじゃないですか、笑。
個人差しかない世界なので比較する必要も平均値とかも考える必要ないんですが、やっぱり初産なので、みんなはどんなもん直母できてんだろーって、めっちゃみてしまうんですよ!
これが、塾で模試の順位が張り出されている掲示板をみてる時の気分とすごい近くて、「ハシモトさんて人産後2日でこんなに出してるの!うらやましーー!」みたいな。(流石に名簿に書かれた名前と顔は一致してないので誰かわからん感じも他校の秀才感あり)

ちなみに私は母乳希望の中では直母がふるわず…
15分前から乳首のマッサージや肩の運動をして、しつこくトライアンドエラーするタイプでした。(うんこ漏らしながら泣き叫んで付き合ってくれた我が子よありがとう!)

乳首も擦り切れ、乳頭に水脹れもでき、乳房と副乳は石のように固まり痛みと熱をもち
助産師さんの意味わからんくらい強い乳マッサージにも耐えました。正直、帝王切開の傷より乳周りの痛みのがつらかった。
まあ、その甲斐あってか、退院後の今は割と軌道に乗り始めて、乳はふかふかで吸いやすそうに、母乳はピューっとビームのように出るようになっています。今絶望してる人がいたら、元気出して!諦めたら直母終了だから!

まさにビリギャル、偏差値40あげて慶應大学に入った気分です。

と言うわけで、私の入院生活を振り返るとその印象は「出産:授乳=2:8」くらい。もちろんキツさもそんなくらいの比率。
でも、そんなキツかった授乳を乗り越えられたのはあの夏期講習システムのおかげでした。
言葉を交わさずともなんとなく同志になれた産婦のみなさん。生後数日で吸いだこを使って一生懸命乳を吸った我が子。なにより、夜中の激萎えタイムを一緒に過ごしてくれたチューター(注:略)のみなさんのおかげです。
知的好奇心を刺激されたり、我が子と集中して向き合えたりと、山越えたからこそ言えることですがこれ以上にない幸福な時間でもありました。

もし2人目を授かったとしたら、また、別のトラブルが出てくるような気もしますが、あの夏期講習の時に養ったマザーズガッツがあればなんでものりこえられるきがします。

これからの自宅育児も、頑張りすぎないように楽しんで頑張っていこうと思います。

全ての産婦の努力が実る夏でありますように!



おまけ
完ミ希望のの人はAO推薦で進学する人て感じ。割り切り方上手で、スマートやし、余裕ある。

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