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生きづらい世の中でも生きる為に

先生は僕を鏡の前に連れていくと「何が見える?」と聞く。

でも、鏡は分厚い埃(ほこり)に覆われていて、僕には自分の姿が見えない。

僕がそう答えると、先生はうなずき、僧衣の袖で鏡を拭き始める。
埃が僕の顔まで舞い上がって、目がチクチクする。喉が苦しい。

先生は言う。
「きみが自分だと思ったているもの、きみのそのアイデンティティーは、埃をかぶった鏡のようなものだ。そういう鏡を覗いても、自分の真の姿や真の価値感はぼやけたままで見えない。鏡をきれいにするのは楽じゃないだろうが、埃を落とさない限り、ほんとうの自分の姿は見えないんだよ」

「モンク思考:自分に集中する技術」より



☺️現代は情報過多の時代。
溢れんばかりの情報や価値観が荒波のように押し寄せるだけでなく、
巷ではフェイクニュースがはびこり、国家レベルで嘘を平気で垂れ流すご時世。

そんな、ある意味「乱世」ともいえる時代の中で生き残る為には、
本質を見抜けなければ、生きてはいかれない。

そして、
本質を見抜く為には、まず、自分自身の心の埃をきれいにしなければ、それは決して見えてこない。

自分を過大評価せず、
あるいは、過小評価せずに、
正直にそして、誠実に見つめ、
今という現在のありのままをまず知ること。

ゴール思考や逆算思考、あるいは成功哲学にどれだけ精通していたとしても、現在地が正確にわからなければ、決して目的地に着くことはできない。

そんなことを、
この「モンク(僧侶)思考」から学んだ気がするよ。
😉 

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「モンク思考:自分に集中する技術」
https://www.amazon.co.jp/dp/4492046976/

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