「勝利投手」という指標は必要か?

 日本の野球で投手を評価する数字の一つに勝利数というのがある。
 詳しく書くと長くなるので割愛するが、勝った試合で一番貢献した投手ということだが、点を取られてもそれ以上に味方が点を取ってくれれば勝ち投手になれるし、逆に1点しか取られてなくても味方がゼロ点だと勝ち投手になれないばかりか負け投手にもなったりする。
 リードした場面で出てきた救援投手が逆転されても、味方が再逆転してくれると救援投手はリードを守れなかったのに勝利投手になったりする。
 こんなに曖昧な指標に振り回されていて良いのだろうか?
よく「味方打線の援護がなく勝利投手になれなくてかわいそう」「先発の勝ちを消してひどい」なんていうともすれば味方チームの選手を非難するようなSNSを見かけることがあるが、そろそろ勝利投手を投手の第1指標とするのをやめて、投球の内容そのものを評価する時代が来たのではないだろうか? 

#日経COMEMO #NIKKEI

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