見出し画像

【感想】仮面ライダー龍騎 スペシャル 13RIDERS

仮面ライダー龍騎を観終えたのが3月の頭頃。
TV本編と映画までは観たけど、13RIDERS、RIDER TIME、アウトサイダーズ等はまだ観ていない。緊張して。そして観たら終わってしまうのが寂しくて。20周年の同窓会もこの間やっとチケットを買ったけど緊張してまだ観られていない。期限も危ういしもったいないから早く再生したいのに、好きな作品になればなるほど逆に腰が重くなる現象何なんだろう。

TV版を観終えた直後はショックやら何やらでしばらく正常ではなかったけど今なら落ち着いて見られるのではと思い、手始めに13RIDERSを観てみることにした。


仮面ライダー龍騎 スペシャル 13RIDERS

龍騎の継承

冒頭、OREジャーナルの面々がわちゃわちゃしているのが安心する。
出だしで久々の令子さん、美しい好き。

ミラーワールドに引き込まれた真司、そしてそこに登場したのが龍騎として戦う榊原。
1話を観た時から本来デッキを持ってた榊原ってどんな人なんだ、どんな経緯で選ばれたんだって気になっていたけどここで出てきたのは驚いた。まあ本編の榊原は鏡覆ったりでドラグレッダーから逃げてたぽいからこの世界の彼とは色々違うんだろうけど。

というかこの榊原、すごい丁寧に全てを説明してくれる……。
「一度ミラーワールドに引き込まれたら二度と戻ることはできない、ライダーにならない限り」「デッキを装填しろ!」「カードを使って戦うんだ!」めちゃくちゃ丁寧なチュートリアルでちょっと笑ってしまった。
説明も分かりやすいし、敵もいい具合に既に弱っているし、最後には登場人物まとめまでくれるし。優しくアツい人だったんだな榊原……。
ただ真司より前に龍騎になっていた人がいるというのを見せられてなんだかちょっとショックだった。

そして元の世界に戻ってきた真司、この場面の最後の優衣ちゃんの冷たい顔と対応にまた若干のショックを受けた。まあ初対面だしやめとけ言うてるのに聞かないしそりゃそうかという感じだけど。


ライダー巡り

一番上に名前があったからといって初っ端から浅倉の所に行くのは肝が据わりすぎでは?居場所拘置所って書いてるよね?令子さんの背中を見てきているから?よく知らないけど関東拘置所そんなすぐに行って会えるものなの?あんな拘束されてる人に?

等々思っているうちに浅倉と面会。北岡も登場。
そこからはもう一気に浅倉威!スピーディー脱獄!かっけぇ~~~!!だった。
序盤なんでわざわざ真司に水飲ませたんだと思ったけどそのペットボトルがここで活きる?とは。脱獄に関しての機転が利きすぎる。

その後蓮に「お前はライダーたちの背負っているものを知らない」と言われる真司。知るかよそんなもんって答えるまではまぁまぁ威勢がいいなぁって感じなんだけど、その後に「知りたくもない」って言っちゃうところが一言余計かなぁ~~~。だけど本編でもそういうキャラクターだし、みんなが認めるおバカという設定だし、売り言葉に買い言葉、的な勢いで突っ走る感じが彼らしいといえばそう。

そういえば今回初めてベルデとして高見沢が登場したけど、彼のキャラクターは少し苦手だったかな。恫喝がなんだか安っぽく感じて。ベルデのデザインは割と好き。

あとこの世界線は蓮と手塚が知り合いというか友人というか、二人とも恵里さんを愛したことがある設定になっていて、単発の設定ならまぁいいかなと思ったけどやっぱりそこもそんなに好みじゃないかな。なんか今そういう生々しい感じ出されるとちょっと……みたいな。手塚自体は好きで本編でも応援してたのだが今回も早い段階で死……何故……。

その後芝浦や須藤に出会いそして戦い……とか色々あったけど、途中の【人間不信になったけど幼い頃の純粋な心を取り戻したら人をまた信じられるのではないかと当時なりたかったサッカー選手に扮する真司】にちょっと引いて?ひるんで?る令子さん、可愛くて好きです。


ライダーバトル

龍騎にとどめを刺すことができなかったナイト。様々な葛藤。
真司が蓮をバイクで追いかけるところ、独特な演出だなぁと思って観ていた。今までとテイスト違ってなんかそこだけ浮いてる感じがして。

その後真司が蓮を連れて逃げる間に二人の間に仲間意識が芽生えた?ところで見つかってライダーバトルに突入。
ライダーいっぱい出てくるの豪華だけど多すぎるとちょっと面白いな。
タイガとかインペラーとかファムとか集結してきたときは多い多い多いってちょっと笑ってしまった。

そして冒頭で出てたけどこの世界線は蓮が(先に?)死ぬのね。
パラレルでお互いがお互いを看取ってる形になるのなかなかつらい……けどちょっと辛さがお互い様になった気がする。パラレルなんだけど。

真司がナイトに変身するのはおぉ…と思ったけど最後も龍騎として戦って欲しかったなという気持ちはあった。カードデッキ無いから無理なんだけど。


分岐

どちらを選んでも戦いは終わらないというか、どちらもあんまりスッキリする終わり方ではなかったな。

どちらかというと戦いを止めるの方がバッドエンド感がある?終わったと思ったら終わっていないという。
どちらかというと戦いを止めるの方が納得はできたかな。序盤の「人一人が死んでるんだぞ」って言う真司を貫いてるし。悩んだ末に許せ蓮、となるのは本編で蓮も最後まで自分の願いのために戦ってたし。

戦いを続ける方は蓮の抱いていた葛藤を引き継ぐ形だけど、ライダー同士で戦うことにしちゃっていいのか真司って気持ちが。というか最後周りにいる全員ファイナルベントくらわそうとしてるじゃん1人でどうにかなるのかよ……。

でも正直どっちを選んだ場合も急な決断の感じは否めなかったかな。最後の神崎の締めでスッキリするわけでもなく……。


全体の感想

尺の関係上仕方ないけど展開がめちゃくちゃスピーディーで余韻とかは少なかったかなというのと、展開が早いので真司が人に流されてる感じが本編より強かったかなという印象。
でも駆け足の割に真司と蓮の絆的なところはなんか納得できる感じに思えた。本編観てるからかな。

短時間で色んなライダーの変身!が見られるのはかっこよくてテンションが上がった!
ベルデも最初はうーんと思ってたけど王蛇同様どんどんライダーを倒す清々しい悪役って感じで最後は案外受け入れられた。

本編違うところもそれはそれで面白かったかな。手塚と仲が良くて死んでショックを受けるのが真司(本編)→蓮(今回)、死に際を見届ける蓮(本編)→真司(今回)みたいな逆になってるところとか。観た後で調べたけどこの話が放送されたときはまだ本編もやっている最中で、だいたい30話過ぎたくらいのところで放送されたとのことなので、最後は順番が逆だけど。

全体的に急ぎぎみだけどパラレルワールドのひとつとしてはまぁありかなって感じの物語でした。



13RIDERSを観たことでやっとひとつ先に進めた。次はRIDER TIMEを観る!
(その前に同窓会を観る!クウガの残りも観る!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?