WS終了しました。

今月末に令和座さんの公演を控えているわけですが、
先日通っていたワークショップ(以下:WS)が終了しました。

こちらのWSは今年の初めに撮影した、映画『ミックスモダン』の監督である藤原稔三さんの行なっているWSで、以前よりちょこちょこ通わせていただいています。

ここのWSでは毎回ある作品のワンシーンを実際に演じてみるというのが恒例になっていまして、毎回、最終日はオープンセミナーとして見学の方がいらしたりする、いわゆる発表会のようなものがあります。

とはいえ、舞台の本番みたいかと言われるとそうでもなく、(メンタルや緊張は本番と何も変わらないけれども)
個人個人の課題のために色々試していく場でもあります。
すごく、言語化するのが難しいんですけど。


これまでも何度か参加させていただいていましたが、シーン発表に取り組むのは今回が二回目。
私は「杏仁豆腐のココロ」(作:鄭義信)のワンシーンに挑戦しました。

この作品の内容を簡単に説明すると
年末。別れることになった夫婦が引越しの荷造りをしている。
その中で、これまで話せなかった過去の話をしながら最後の時間を過ごす。
というものなんですが、
二人が別れるに至った大きな原因の一つに「流産」というものがありまして。

今回のシーンはその時のことを話し合うシーンでした。


正直、結構、だいぶしんどかったです。
なんか、まだきちんと理解できていないであろう私が、トシさんの教えを伝えようとすること自体あんまりよろしくないなぁと思うので、あれなんですけども。

少なくても私自身は、役者として、その役でありたいと思っていて。
これもすごい難しい言葉なんですけど、私は、いただいた役として生きる、というよりは、いただいた役でありたいと思っていて。

色々試させてもらいました。
盛り込めるだけのアクティビティ(動作)を入れること。
今回のシーンの中での自分の感情の最大値を知ること。
生まれた感情や生まれた生理現象で動いてみること。
役の性格やこれまでの人生と照らし合わせて感情や行動の仕方を調整すること。
相手にきちんと説明すること。

あまり舞台を作る現場ではできないことも多いのですが、毎回その時のやってみようを決めて取り組んでみました。

まあそれはそれはすごく難しくて。
私は感情のコントロールがまだまだ下手なので0か100かみたいになってしまうし、
あんまり感情を表に出さないようにしようと思ったらそもそもの感情が行方不明になってしまったりしてしまうんですけど。
今回少しみえた気がしました。

それが今後どんな役でもできたらいいんですけど。
それが目標なんですけど、やっぱり難しそう。
でも本当に楽しかったのです。

シーンの内容的に楽しいっていう感想もどうかと思うんですけど、
相手を信頼して、相手ときちんとコミュニケーションが取れたことが、すごく楽しかったです。
二人してぼったぼた涙流しながら会話して、あの時の辛さを分かち合って。
そんなことができたシーン発表でした。


そのあと、いろんな方に褒めてもらって、内心にやにやしてました。
頑張ってよかった。頑張れてよかったな、とすごく思います。
今回のWSで経験したこと、学んだことを少しでも自分のものにしてこれからの作品に取り組んでいきたいと思っています。(めっちゃハードルあげるやつ)



【今後の活動予定】
■令和座 第7回公演『SEVEN』BETRAY version
 2023年11月29日(水)- 12月3日(日)
 イズモギャラリー

■劇団中馬式 第8回公演『オルタナティブ・ブライドブルー』
 2024年2月16日(金)- 2月20日(火)
 新宿眼科画廊スペース






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