骸骨探偵は死の理由を求む 第3話 ~私の記憶1~
「今度の祝日、一緒に映画とかどう?」
ここは、サッカー部の部室。
部活が終わったあと、マネージャーの私は部室の片付けをしていたところ、もう帰ったはずの早川先輩が部室に戻ってきて、この一言を放った。
「祝日は練習休みじゃん。だからどうかなって」
続けざまにそんなことを言われた気もするが、あまりにも急な誘いに私は返事もできず、呆然と早川先輩を見た。
こちらを見つめる少し切れ長の目に、高めの鼻。
薄い唇からは爽やかな笑みがこちらに向けられているかと思うと、かあっ