引き算の美学。
こんばんは。
今日はタイトルの通り、引き算の美学についてお話しします。
算数や数学の話は苦手だよ。という人でも大丈夫。
これから話すことは、人生のあらゆることに対して使える学びだと確信しています。
それでは早速はじめましょう。
少なくするほど研ぎ澄まされる。
お洒落になりたければ、
新しい服を買う前に今持ってる服を捨てる。
話をする時は、必要なこと以外話さない。
文章を作る時は、削除することを前提に書く。
アイデアを浮かべる時は、制限時間を設ける。
友人は、本当に理解し合える1.2人で良い。
どうでしょうか。
納得できることはありましたか?
集中することが大事。
これは多くの人が感じています。
何かに集中するということは何かをやめることです。
何を選ぶか?を考える前に、
何をやめるか?を優先して考えるように心がけると大体の事は上手くいきます。
思い返すと、
私たちは小さな頃から何かを学ぶことを強いられてきました。
出来なかったことが出来るようになることが素晴らしいのだと。
確かに成長を感じられますし、嬉しく感じます。
でも、『出来ることが増える=素晴らしい』と勘違いしてしまいがちです。
もし今あなたが、『自分には何かが足りない。』と感じているなら、少しだけこの後の話を聞いてください。
少しだけの小話
さて、自分に何かが足りない。と考えてしまうのはなぜでしょうか?
それがないと、
それができないと、
自分には価値がないと感じてしまうからです。
それは真実でしょうか?
出来ないあなたは、本当に価値がない人間でしょうか?
赤ん坊の頃を少しだけ思い出してみてください。
あなたが赤ん坊の頃はどうでしたか?
そう。
今のあなたよりも出来ないことが多い赤ん坊の頃です。
あの頃のあなたは価値がなかったのでしょうか?
そんなことはないはずです。
たくさんの人があなたを祝福し、あなたが生まれてきたことに感謝し、あなたの存在そのものが好きだったはずです。
となると変ですね…。
あの頃より出来ることが増えたはずなのに、価値がなくなるなんて…。
一体どういうことでしょうか。
少しずつ紐解いていきます。
あなたは、学校や会社、親からこのような言葉を聞いた記憶はありますか?
これくらいできて当たり前でしょ。
こんなこともできないの?
ここであなたは知らず知らずのうちに、一つ余分なものを背負いました。本来あなたのものではないものをあなたの人生に背負いこんだのです。
そして、またある日。
いや、それはこうするべきだよ。
お前は間違ってる。
そう誰かに言われて、あなたはまた一つ余分なものを背負いこみます。
・
・
・
ピンときましたか?
そうです。
今のあなたは余分なものを背負っているのです。本来あなたのものではない他人のものを背負ってしまいました。
だから、価値がなくなったのです。
赤ん坊の時のような素のあなたではなくなったから価値がなくなったと考えてみてください。
そうは言っても、赤ん坊だから許されたことであって、大人になったら許されないこともある。あなたはそう思うかもしれません。
そして、あなたはまた別の違う何かを身につけて価値を得ようとしています。
ここはハッキリと断言します。
足し算で価値は出ません。
引き算であなたが研ぎ澄まされるのです。
何かを身に付ける前に、余計なものを捨てることを考えてみてください。
もちろん捨てるのは勇気がいります。
人から好かれる人、尊敬される人は自分の魅力を研ぎ澄ませています。
余計なものを捨て、自分らしく生きているからです。
多くの人はそのような人物に憧れます。
憧れるということは、自分もそうなりたい。
今の自分はそうなっていない。
と感じてる証拠です。
逆説ではありますが、
もしかすると赤ん坊が好かれるのは、大人達が憧れている深層心理からかも知れませんね。
引き算の美学
何かをやめること。
何かを捨てること。
ネガティブな要素に感じますが、本来のあなたであるために必要なことです。
そして、何もできなくても赤ん坊のあなたに価値があった、存在そのものに価値があったことをどうか思い出してください。
赤ん坊だから当たり前。ではなく、
赤ん坊のあなただから当たり前。と捉えてください。
そして一つずつ丁寧に自分の考えを紐解いていくのです。
赤ん坊のあなたは価値があった。
でも、今の自分に価値がないと感じる。
なぜ?
それは何かが出来ないからではなく、余計なことが出来るようになったから価値がなくなったのだと考えてみてください。
大人になるにつれて、
余計な気づかいを覚え、
余計な詮索を覚え、
余計な愛想を覚え、
余計なおべっかを覚え、
余計な常識を覚え、
余計な嘘を覚え、
こんな人物、あなたは好きですか?
これを出来ない人の方が私は好きです。
ヒトは強さに憧れるが、弱さに惹かれる性である。
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