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『これが好き』という感覚とは。
自分の好きなことがわからない。
自分が何に夢中になれるかわからない。
そんな人に知ってほしい考えがあります。
それは、結論から言いますと、
むずかしいことは面白い。
ということです。
あなたにとって、むずかしいほど楽しいと思えることは何でしょうか。
それは間違いなく、あなたが好きなモノ•コトなのです。
『人間の建設』という本があります。
日本を代表する歴史的な天才といわれるお二人、岡潔(おか きよし)さんと、小林秀雄(こばやし ひでお)さんが対談したときの本です。
【学問を好む】
岡:学問を好むという意味が、いまの小中高等学校の先生方にはわからないのですね。
人は極端になにかをやれば、必ず好きになるという性質をもっています。
好きにならぬのがむしろ不思議です。
ただ試験目当てに勉強するというような仕方は、人本来の道じゃないから、むしろそのほうがむずかしい。
小林:例えば野球の選手がだんだん難しい球を打てる。やさしい球を打ったってつまらないですよ。
つまり、やさしいことはつまらぬ、むずかしいことが面白いということが、誰にでもあります。
選手には勝つことが面白いだろうが、それもまず、野球自体が面白くなっているからでしょう。その意味で野球選手はみな学問をしているのですよ。
ところが、学校というものはむずかしいことが面白いという教育をしないのですな。
この節は学校教育の話ですが、ここに本質的な意味があります。
一、やさしく簡単なことはつまらない、むずかしいことが面白い。
一、人は極端に何かをやれば、必ず好きになる。
むずかしいことほど面白いというものは、あなたはそれを極端にやってきたからです。
極論を言えば、何事も本気に極端にやればすべてが好きになるということです。
しかし、あくまで極論です。
私が思うに、極端にやれたのは、やはりそこには興味や好奇心があったからだと思うのです。
一般的に、
いろいろ挑戦して、
好きなものを探して、
それをつきつめろ。
と言われます。
しかし、もしかすると、
つきつめられるほどの好奇心があって、
それを極端にやれたからこそ、好きになり、
難しいことにも取り組める。
といった流れなのかもしれません。
挑戦という言葉は、苦手なものを克服したり、困難に立ち向かうといった意味で使われますが、少し違うのではないでしょうか。
他人から見ると何かに挑んでる、戦っていると感じてしまい挑戦してるといえてしまいます。
しかし、本人はその困難が面白いと感じている。
お二人の天才はそれを学問と呼んでいます。
あなたにとって難しいほど楽しいと思えるものは何ですか。
それがあなたの好きなことです。
挑戦しなくていい、学問をするのです。
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