成功の果実に必要なこと。
〜世捨て人にならぬよう、
成功といったことも考えてみる。
成功の果実。
さぞかし甘美な味がするだろう。
私も食べてみたいと思っている。
では果実に大切なものは何だろうか?
*
人生を植物に例えた話がある。
種をまき、芽が出て、花が咲く。
そして果実がみのり、やがて果実は落ちて、
再び、はじまりの種が植えられる。
すべてのはじまりは種だ。
種こそが大事なのだ。
根が大事なのだ。
栄養を取ることができる根が大事なのだ。
葉に決まっている。
栄養を作り出す葉が大事なのだ。
いや、やはり実だ。
実になるからこそ意味があるのだ。
すべて一理ある。
このとき、
私はふと思い出した。
そういえば、
人間の体は生きるようにできている。
呼吸は自動で行われ、傷は知らぬ間に治る。
私の意思とは無関係に成長していく。
植物も同じではないだろうか。
ほっといても育つようにできている。
この時、
植物と人間の体がリンクしたのだ。
私も考えた。
植物に必要なものは何だろう。
種や根や葉というのは、
必要なものだ。
しかし植物そのものの一部。
人間で例えるなら、
手や足や脳と言えるのではないか。
つまり、
成功に必要なことは
手や足や脳というのだ。
なんて平凡な答えだ。
まるで美しくない。
ただ見方を変えると、
植物がほっといても実るように、
もしかすると、
人間も実るようにできているのではないか。
と思えてくる。
『水があれば。』
私は思う。
植物に必要なものは水だ。
ただ成功において水にあたるものが、
何なのかは定かではない。
今回、私が伝えたかったことは、
人間ほっといても実るのではないか。
という点だ。
考えてみてほしい。
私たちは、
自分に能力や知識が足りないと考えがちだが、
本当にそうだろうか?
実らない、枯らしているのは、
水が足りないだけのなのかもしれないのだ。
*
もう一度問おう。
実らないのは根や葉に問題があるのではなく、単純に水が足りないだけなのではないか。
水をあげてみよう。
あなたをみずみずしく、
生き生きとさせる、
命の水を。
私たちは実るようにできているのだ。
私はいままで必死に黄金の果実を実らせようとしていた。
しかし、本当は真っ赤な果実を実らせる人間なのかもしれない。
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