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オススメETF分析#2|株価140倍となった破壊力抜群のアメリカIT企業レバレッジ3倍ETF「TECL」

ハイリスクハイリターンなため、中々手は出しにくいものの、資産を爆発的に増やすチャンスもあるため、かなり魅力的なレバレッジETFである「TECL」について分析していこうと思います。

TECLについて

TECL(Direxion Dairy Technology Bull 3x)とは、Direxion社が2008年の12月17日に設計した3倍のレバレッジをきかせたETFです。

単純計算だと、実際の株価が5%上がればTECLは15%上がりますが、逆に5%下がればTECLは15%下がります。
なので、リーマンショックやコロナショックなどの大暴落が起きてしまったら、かなりの被害を受けてしまいますね。

その分、上がるときはとてつもない勢いで上昇するので、かなりのリーターンを得ることができます。実際、設立当日から現在までのリターンは、14,394.12%(約144倍)のリターンとなっています。
もし、1億突っ込んでいたら今頃144億となってましたね。(笑)

かなりハイリスクハイリターンとなっていますが、過去10年程で144倍のリターンとなるとかなり魅力的な投資先だと思います。

そんな破壊的なリターンをたたき出したTECLの構成銘柄はどのような企業でどのようなセクターが多いのでしょうか。

セクター比率

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セクター別の構成比率としては、ソフトウェアが約3割、ハードウェア、半導体、ITサービスが約2割ずつで、残りを通信機器と電子機器が占めています。

アメリカのハイテク企業の詰め合わせパックにレバレッジをかけたETFという感じですね。

次に主な構成銘柄を見ていきましょう!

構成銘柄

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みんなが知っている大企業のアップルとマイクロソフトが全体の40%を占めており、TECLに投資する場合は、この2社の値動きが要チェックですね。

個人的に注目しているエヌビディアが、アップル、マイクロソフトに次いで多く含まれているので、かなり魅力的です。

構成銘柄のファンダメンタル分析

今回は、個人的に気になっている5社だけ抜粋して分析をしたいと思います!

1.アップル

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<事業概要>

時価総額世界1位の企業で、誰もが知っている企業です。
同社は、ソフトウェアとハードウェアの両方を自社で開発していて、特にiPhoneが好調で、売上高の半分を占めています。その他の製品には、MacやiPad、
Apple watchなどがあり、いずれも業績に貢献しています。
また、Apple MusicやApple Payなど様々なサービスを提供し、サブスクリプションビジネスの拡大しています。
今後はEVへの参入が期待されており、さらなる飛躍がまだまだ続くと予想されています。

<業績>

通期業績推移

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四半期業績推移

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<CF推移>

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近年の業績は、伸び悩んでいますがiPoneなどの製品はコモディティ化しており、日常生活に欠かせないのであまり心配する必要はないと思います。

2.マイクロソフト

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<事業概要>

マイクロソフトも世界的に有名な大企業です。
同社は、個人や企業向けソフトウェアを開発している。ウィンドウズOSやOfficeプロダクティビティ製品で知られています。
事業は、プロダクティビティ&ビジネスプロセス部門(従来型Microsoft Office、クラウドベースOffice 365、Exchange、SharePoint、Skype、リンクトイン、Dynamics)や
インテリジェントクラウド部門(IaaS型やPaaS形サービスを提供するAzure、WindowsサーバーOS、SQL サーバー)、
モアパーソナルコンピューティング部門(Windows Client、Xbox、Bing検索サービス、ディスプレイ広告、サーフェス、タブレット、デスクトップPC)の多種多様な製品を手掛ける同様な規模を持つ3つ部門で構成されています。この3つの主要事業の売り上げバランスはほぼ均等で、GAFAMの中では最もバランスの取れた企業だといえます。
特に近年では、Office365 などのサブスクリプションのサービスや、クラウドサービスのAzureが好調です。

<業績>

通期業績推移

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四半期業績推移

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<CF推移>

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少しずつですが、売上高や利益、営業CFも伸びていて素晴らしいと思います。

3.エヌビディア

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<事業概要>

エヌビディアはゲームをしている方にはお馴染みの会社ですね。
同社は、GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット/画像処理半導体)の設計を手掛ける世界有数の半導体製造会社です。
ゲーム用ハイエンドPC(最上級性能のPC)、データセンター、車載インフォテインメント・システムなどさまざまなエンドマーケット向けの製品を製造しています。
近年では、ゲームなど従来のPCグラフィック・アプリケーションから、同社の高性能GPUの特性を活かせる人工知能(AI)や自動運転など、より複雑で有利な収益機会となる幅広い分野に進出してます。
また、NVDIAはCPU(中央演算処理装置)の圧倒的サプライヤー企業であるARMを400億ドルで買収することを表明しており、この2社の技術の融合により、様々なモノがエッジIoTへと進化することでこれからのAIの時代で優れたポジショニングを担うことができるでしょう。

車載インフォテインメント(IVI)・システムとは?
初めて聞いた言葉だったので、気になって調べてみました。
IVIシステムは自動車に「インフォメーション(情報)」と「エンターテインメント(娯楽)」の機能を幅広く提供するものです。
具体的には、ナビゲーション、位置情報サービス、音声通信、インターネット接続のほか、音楽や動画などのマルチメディア再生、ニュース、電子メールなどへのアクセス・検索機能などを指します。
また、従来のカーナビゲーションシステムやカーオーディオなどとは異なり、IVIシステムの利用範囲は、車内だけにとどまらず、車内と家庭/オフィスといった車外環境とのシームレスな接続や、ほかの外部機器との連携といった、統合運用・利用が想定されています。

<業績>

通期業績推移

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四半期業績推移

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<CF推移>

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近年の成長率の加速は素晴らしいですね。また、将来への投資をとても行っていることが分かりますね。

余談になりますが、NVDIAの株に関しては個別に買っているので、頑張ってほしいです・・・

4.ペイパル

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<事業概要>

ペイパル・ホールディングスは、2015年にイーベイから分離独立して誕生した。
オンライン取引に焦点をあて、マーチャント(加盟店)や消費者にデジタル決済ソリューションを提供している。2020年末現在、3億7,700万のアクティブ・ユーザーを有し、このうち2,900万が加盟店である。
また、海外送金事業を手掛けるXoom、消費者間の決済プラットフォームVenmoを傘下に有する。
売上構成は、支払いにおける加盟店からのマージンが90%、ユーザーへの貸付利息が10%となっています。
Amazonで使えないという弱点があります。

<業績>

通期業績推移

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四半期業績推移

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<CF推移>

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着実に成長していてよいと思います。

5.アドビ

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<事業概要>

アドビは、コンテンツ作成、文書管理、デジタルマーケティングおよび広告のソフトウェアやサービスを創造的なプロフェッショナルやマーケティング業者向けに提供しています。
製品およびサービスは、強力な複数コンテンツのオペレーティングシステム、デバイス、およびメディアで、コンテンツを作成、管理、配信、測定、最適化、関与するためのものである。
コンテンツ作成のデジタルメディア事業、マーケティングソリューションのデジタルエクスペリエンス事業、従来事業の出版(売上高の5%未満)事業の3つの部門で事業を展開しています。
サブスクリプション比率が90%を越えているため、安定的な利益の継続が期待されます。

<業績>

通期業績推移

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四半期業績推移

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<CF推移>

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業績の伸びと営業CFの伸びが素晴らしいです。

最後に

TECLの構成銘柄は、アメリカの経済を支え、これからの飛躍にも必須であるハイテク企業であり、欠かせない分野でしょう。

また、現在は金利がかなり低下しており、TECLを構成しているハイテク株のようなグロース株には追い風となるでしょう。

ただ、3倍ものレバレッジがかかっているので高値掴みしてしまうと、かなりの損失を被ってしまいますが、効率的に資産を増やすことができるので、オススメしています。

買うタイミングをしっかり見極めて買うようにしましょう!

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