バロン獲得後の動き、考え方のステップを解説!【第2回 ゲームエンドから考えるLoLマクロ】
初回の記事ではリーグオブレジェンドの試合の畳み方・ネクサスの破壊について解説しました。
第2回はそのネクサスに近づくために最も重要な、バロンバフ獲得後の動き方を考えていこうと思います。
基礎知識:バロンバフとは?
試合時間20分以降に沸くバロンナッシャーを倒すと、チーム全体に付与されるバフ。効果時間は3分間。
※獲得時にデスしていると得ることができない・バロンバフ中にデスしても消えてしまうため注意。
【効果】3分間
1.周囲のミニオンが超強化「硬く・速く・痛く・長く・デカく」なる。
2.リコールが8秒→4秒に短縮。
3.リコール後の回復量・移動速度UP。
4.攻撃力(AD)と魔力(AP)がちょっと上昇。
詳細な数値はwikiをご参照ください。
→ データベース/中立モンスター - LoLJPWiki (loljp-wiki.jp)
バロンを獲得したら考えること
1.リコールするか・しないか?
まずはリコールするか否かを判断しましょう。
リコール時間の短縮と、リコール後の回復量・移動速度UPがあるため、多くの場合バロン獲得後はリコールをする方が良いでしょう。
最も大切なのは”みんなで揃って”リコールをすることです。
「体力の少ない3人は帰ったけど、俺たち2人は元気だから帰らなくていいや!」という気持ちもわかります。
ですが、ここで足並みを揃えておくことが非常に重要です。
味方が戻ってくるまでにキャッチされてデスしてしまったり、逆に味方が戻ってきてタワーを攻めたいタイミングで装備更新に戻りたくなるようなことがあってはなりません。
帰る人がいる場合は、みんなで帰ってその後みんなで攻めることで、不必要なリスクをなくしましょう。
2.攻めか・守りか?
「試合を有利に運んでバロンを獲得した!」と「負けていたけどワンチャンスをものにしてバロンが獲れた!」では大きく意味合いが違います。
前者のパターン(攻めのバロン)の方が機会は多いでしょう。
ゴールド有利・タワー有利・ファイトも勝って問題なくバロンが獲れた、という場合は、バロンを使って更なるタワー破壊・インヒビター破壊で勝利へのステップ:前回の記事 を進めましょう。
後者のパターン(なんとか獲れたバロン)の場合は、そもそも考え方が異なります。バロンスティールが起きた際もこちらのパターンになることが多いでしょう。
この場合のバロンで考えるべきことは「これでお金を稼ぐ時間ができた!」ということです。
バロンがなければ相手に押され続けていたであろうレーンを、押し返すことができるので、自軍ジャングルも含め安全にファームができるエリアを作れました。
また、残っている相手のアウタータワーなどがあれば容易に破壊できるため、こちらもあわせてゴールド差を少しでも埋めることにバロンを使いましょう。
守りのバロン=お金稼ぎのバロン と言い換えることができるでしょう。
3.狙うオブジェクトは何か?
攻めるか守る(稼ぐ)か判断をつけたら、どのオブジェクトを狙うのかを決めましょう。
インヒビターですか?ドラゴンですか?その前にまず第一候補に挙げてほしいものがあります。ネクサスです。
バロンを獲れたらまずは、「このバロンでネクサス壊せるか?」を考えてみましょう。
試合が長くなるほど1つのバロンでエンドできるシチュエーションもあり得るので、見逃さないようにしましょう。
バロン獲得時のオブジェクトの優先順位は、私は以下のように考えています。
ネクサス > ネクサスタワー > サイドのインヒビター+タワー > ドラゴンソウル(4ドラ) > ミッドのインヒビター+タワー > タワーやドラゴンをできるだけ獲りつつファーム
あえて順位をつけてみましたが、実際はこれら頭の中で複合的に考えているようなイメージです。
ネクサス・ネクサスタワーは言わずもがな獲れるなら絶対。
次点でサイドのインヒビターを挙げましたが、実際はミッドとサイドの2インヒビター獲得を狙うことが最も多いです。
”ミッドのインヒビターだけ”というのはバロンの成果としては弱いと思ったので、それよりもドラゴンソウルを上に置きました。
サイドのインヒビターを壊していれば、その帰りにドラゴン獲得は容易であると考えたため、ドラゴンソウルより上にしています。
※エルダードラゴンに関しては、何かの間違いでスティールされるとリスクになるため、この順位表からは外しています。
4.もっとも良い陣形は?
バロンバフ中の目標・狙うオブジェクトを決めたら、それに最適な陣形(人員配置)を考えましょう。
バロンを使って攻めるなら、4人と1人(4-1)の陣形が有効的です。
敵タワーが多く残っているレーンを4人で攻めるのが良いでしょう。
このとき、1人の方を敵がキャッチしてくる恐れがあるため、ファイターやアサシンなど機動力があり襲われにくい人が担当しましょう。
そして、ずっと4人と1人に分かれているだけでは相手も同人数で守ってくるため、両方のレーン間を行き来して交互にタワーに圧力をかけ続けましょう。
レーンの間のエリアを確保することで、敵が横・後ろから挟みに来る可能性も潰して、リスクなくタワーを攻められるでしょう。
さらに4‐1で2レーンプッシュをする際に大切なのは、2つのレーンの横のラインを合わせることです。
どちらかのレーンが飛び出してしまっている場合、ひとつ前の画像のようにレーン間を行き来して安全を確保すること困難になってしまいます。
同様の理由から2レーンプッシュと言っても、TOPとBOTレーンを攻めるのは避けましょう。
TOP側を攻めたいならTOPとMID、BOT側を攻めたいならBOTとMID の配置がローリスクハイリターンです。
もうひとつ、よく耳にする陣形として1-3-1の形があります。
”MIDに3人、両サイドに1人ずつ”の人員配置ですが、これは攻めより守りの陣形と言えるでしょう。
レーンが押されてしまっていたり、大きくゴールドで負けている状態なら、3レーンに分かれてチームで効率よくゴールドを稼ぎながら、レーンを押し返すことにバロンバフを使い、次のファイトやオブジェクトで勝てる準備をしましょう。
先ほどの4‐1とは違い、マップの上下にチームが分散してしまうため、片方のサイドしか安全を確保できません。
反対サイドは1人なので敵のキャッチが非常に危険です。
4人のサイドも人数がそろっていないことがバレると、敵が5人で強引な仕掛けを行ってきた場合、人数不利で負けてしまう可能性があります。
敵陣奥まで攻める際には3レーンに戦力を分散せず、いつでも全員が合流できる4-1の陣形が良いと言えるでしょう。
バロンバフ中の注意すべきこと!
基本的には”No Fight”
バロンバフによる戦闘力の強化はAD・APの少しの上昇のみで、これにより集団戦を勝ちに導くほどの効果はありません。
ミニオンの超強化によるタワー破壊がもっとも恩恵があるため、リスクなくタワーを何本も折ることでゴールド差を広げ(あるいは縮め)、バロンバフが終わった次のファイトに備えて装備を揃えましょう。
ジャングルを狩っている暇はない!
レーンに出てミニオンの近くにいないとバロンバフの強化をかけられない、
つまりジャングルにいるのではバロンバフの恩恵が全くないのです。
自軍ジャングルでのんびりファームするのは避け、狩るなら相手ジャングルを狩ってやりましょう!
ミニオンにバロンバフをかけ続けてレーンを押し上げれば、敵ジャングルへの侵入も容易になり、安全確保にもつながります。
なるべくバロンバフの3分間を有効に使いましょう。
足並みを揃え、陣形とラインを揃えること
前述の基本”No Fight”の精神に則ると、こちらから仕掛けないだけでなく、強引に敵から仕掛けられるリスクを可能な限り減らしたいです。
「一人はサイドに行ってほしいのに、みんなMIDに行っちゃった。」
「BOTサイドを攻めたいのに、一人TOPに行っちゃった。」
「リコールせず飛び出していた人がキャッチされちゃった。」
いろいろな小さなミスがあり得ますが、ピンを駆使してなるべく事故を防ぎましょう…
バロンを獲った後では連携が遅くなってしまうことがあるので、あらかじめバロンを狩っている最中に狙いたいタワーに対してピンを出しておくのが個人的におすすめです。
おわりに
初回はいざ書いてみたら、どんどん内容があふれてきてしまい初心者向けの簡潔な記事ではなくなってしまったなあ。と反省していたのですが、、、
今回は、前よりさらに長くなりました;;
今回もチーム全体での協力が不可欠な内容だったため、
前回と同じまとめになりますが、我々が一人ではなくチーム全体でマクロを遂行できるよう、ゲーム内でのコミュニケーション・意思疎通をあきらめずに共に頑張りましょう。
もし本記事の内容に共感していただけたら、一人でも多くの初心者の方に届くようシェアしていただければ幸いです。
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