「なぜ、長崎の人はちゃんぽんのお店について尋ねられると、リンガーハットを勧めるのか?」の理由。
特定の地域にスポットを当てたTV番組にて長崎が特集される際、たまに話題に挙がるのが、この「なぜ、長崎の人はちゃんぽんのお店について尋ねられると、リンガーハットを勧めるのか?」という点。
私は大学進学で長崎に来ている者なのだが、つい先日長崎へ遊びに来た筆者の中学時代の同級生も、「長崎の人って、ちゃんぽんでオススメのお店について尋ねられると「リンガーハット」って言うんだってね〜。」と言っていた。
長崎に住み始めて以来3年間、筆者もこの点について疑問に思っていた。Google検索してみたものの、答えは出てこないし。
そこで、この点に関して筆者と同じ大学に通う同級生2人(長崎県内の出身で、なおかつ実家から通学している学生)に質問してみたところ、「ああ、なるほど。」と腑に落ちる答えが返ってきた。
今回はあくまで一つの例に過ぎないが、彼女たち(長崎出身の同級生2人)から聞いた話をもとに、「長崎の人がちゃんぽんのお店について尋ねられた際、リンガーハットを勧めることが多い理由」について、(筆者の感想も交えつつ)紹介していきたい。
☆理由の簡略図☆
さっそく理由を簡単にまとめると、
1. そもそもお店にちゃんぽんを食べに行かない(家庭で食べられるため)
↓
2. そのため、ちゃんぽんの有名店をあまり知らない
↓
3. それで、もし「(外食で)ちゃんぽん食べに行く?」となったら、「じゃあ、リンガーハットにするか。」となる
番外編. 「県外に住む長崎出身者が、長崎へ帰省した際にちゃんぽんを食べに有名店へ行く」こともある
という感じ。
1. そもそも、お店にちゃんぽんを食べに行かない(家庭で食べられるため)
筆者は大学にて、実家からの通学生が「今日の夕飯はちゃんぽんなんだよね〜。」と言っているのをたまに耳にするのだが、長崎では家庭でちゃんぽんが作られること(=家でちゃんぽんを食べること)が少なくないみたい。
実際、こちらのスーパーではちゃんぽんの麺やスープの素が普通に売られており、手軽に購入し家でちゃんぽんを作ることが可能である。
ちゃんぽん大好き人間である筆者も、たまに家で作って食べる。
具材を切って炒め、その中にスープと麺を入れて、2、3分ほど熱を通したら完成。超シンプル。余り物の野菜、お肉、ちゃんぽん麺だけで十分作れてしまう。
この、ちゃんぽんの簡単に作ることができてしまう点と、野菜・肉(たんぱく質)・麺(炭水化物)というちゃんぽんの具材の栄養バランスの良さが、家庭での料理にちゃんぽんが用いられている理由だろうか。
また同級生曰く、「ちゃんぽん=家庭料理」という認識から、外食する際の選択肢にちゃんぽんが出てくること自体少ないらしい。
「家庭でちゃんぽんを食べられるから、わざわざお店に食べに行かない。」というのは、長崎出身者によるちゃんぽんに対する感覚の一つのようだ。(あくまで筆者の同級生の例に過ぎないが。)
2. ちゃんぽんの有名店をあまり知らない
「わざわざちゃんぽんを外へ食べに行かない」ために、ちゃんぽんの有名店についてあまり知らない、という点。
これは筆者の感覚に過ぎないけれど、旅行サイトに掲載されているようなちゃんぽんで有名なお店って、長崎市内中心部の主要な観光地(新地中華街、大浦天主堂付近、浜の町・思案橋等々)にまあまあ集中しているように思う。
そのため、市内中心部以外にいる人は、そういうお店に行きたい際は言わずもがな(若干)遠出する必要が出てくる。
しかしながら、1の理由であげた通り、「ちゃんぽんは家庭料理」という認識が持たれている以上、そこまでして有名店へ食べに行こうとはあまりならないみたいで。
結果、「ちゃんぽんの有名店(ちゃんぽんを看板商品にしているようなお店)」をあまり知らなかったりする、と。
3. 「外食でちゃんぽん食べ行く?」となった際の、「じゃあ、リンガーハットにするか。」という流れ
長崎市内中心部の観光地に集中している、ちゃんぽんが看板商品であるお店に対し、チェーン店のリンガーハットは長崎県内の様々な地域で店舗展開をしている。
そこで筆者の友人曰く、もしちゃんぽんを食べに出かけることになったら、「じゃあ、リンガーハット行こうか。」となるらしい。
より身近にあるリンガーハットが、「ちゃんぽんの外食候補」として、長崎市内の観光地にあるちゃんぽん店よりも人々に広く認識されており、故にちゃんぽんのオススメ店として、長崎の人々がリンガーハットを勧めるの”かも”しれない。
番外編(おまけ):「県外に住む長崎出身者が、長崎へ帰省した際にちゃんぽんを食べに有名店へ行く。」ということもある。
番外編ということで、少し小話を。
ここまで散々「長崎の人は、あまりちゃんぽんを食べに出かけない。」と言ってきたが、例外もあるようで。
これもあくまで私の身近にいる人が話していた例に過ぎないが、長崎県の五島列島出身で、九州以外の大学に進学した経験を持つ、筆者が在学する学部の先生によると、学生時代に長崎へ帰省した際には、地元長崎の同級生とちゃんぽんを食べにお店へ出かけていたりしたのだとか。
「アイデンティティーの再発見みたいなものかなぁ。」と筆者はこの話を聞いてぼんやり思った。
まとめ
以上、長崎県外で長崎が話題になる際、しばしば問いかけられる、「なぜ、長崎の人はちゃんぽんのおすすめのお店について尋ねると、リンガーハットを勧めるのか?」という点について紹介した。
(注:最初に述べたように、あくまで筆者の身近にいる県内出身者による理由の一つの例であり、長崎に住む人でちゃんぽんをよく食べに行ったり、美味しいちゃんぽんで有名なお店を知っている方ももちろん沢山いると思う。)
ちゃんぽん好きの筆者としては、ここまで何回か軽く言及してきた「家庭で作られるちゃんぽん」の味も気になるところ。。。実家生にお願いして、「隣の晩ごはん」のようにちゃんぽんが夕飯になる時にお家へお邪魔させてもらいたいなぁ、と思うこともよくあるが、未だに出来ておらず。いつ達成できるかな。
(また、偶然かどうか分からないが、周りにいる実家生にちゃんぽんが好きかどうか聞くと、高確率で「あまり好んでは食べない。」という答えが返ってくる。何でなのだろう。。。これは筆者の抱える、未だに理由を把握できていない謎の一つである。)
*ヘッダー写真のちゃんぽんは、四海楼で食べた時のもの。錦糸卵がのってる四海楼のちゃんぽん、いつ食べても美味しい。
おわり。
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