見出し画像

「ラーゲリより愛をこめて」感想

「ラーゲリより愛をこめて」東宝
12月9日全国公開
主演 二宮和也 北川景子 他
原作:『収容所から来た遺書』著 辺見じゅん
監督:瀬々敬久

あらすじ

運命に翻弄されながら再会を願い
続けた2人の11年に及ぶ愛の実話―

生きる希望を捨ててはいけません。
帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます。


零下40度を超える厳冬のシベリアで、
死と隣り合わせの日々を過ごしながらも、
家族を想い、仲間を想い、
希望を胸に懸命に生きる男が実在した――

第二次世界大戦終了後、約60万人の日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留された。あまりにも残酷な日々に誰もが絶望する状況下において、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった人物…、それが山本幡男<やまもと はたお>である。ラーゲリでの劣悪な環境により栄養失調で死に逝く者や自ら命を絶つ者、さらには日本人抑留者同士の争いも絶えない中、山本は生きることへの希望を強く唱え続け、仲間たちを励まし続けた。自身もラーゲリに身を置き、わずかな食糧で過酷な労働を強いられていたが、仲間想いの行動とその力強い信念で多くの抑留者たちの心に希望の火を灯した。
ホームページより抜粋

感想

今の閉鎖された世の中を描いているような映画で、非常に心に響く内容となっていた。
監督のコメントにもあった「戦争映画ではなく、人間讃歌の映画であり、愛の物語です」と言う言葉がしっくり来る。主人公である山本幡男を中心に、関わる人にそれぞれの物語も形成されていた。終戦直後にシベリアに連れて行かれ、家族や愛する人がいた中で、1人遠くの地へと送られた。そういった状況でも希望を持って日々を戦い抜いた人達がいたことを忘れてはならない。
しかし、あくまでも戦争映画ではなくその時代に生きた人たちが求め続けた愛の物語なのだ。だから、戦争はやっぱりやってはいけないと言う感想をこの映画に関しては、持つべきではないのかもしれない。
持つべきは、この暗い現代でも、希望を持って精一杯生き抜く。この当たり前のようで難しい繰り返しを積み重ねること。時に苦しい時でも希望を見出すこと。このような事を教えてくれる映画だったと思う。

会いたいと思っても会えない現在。
閉鎖的な社会。
不満が溜まる毎日。

そんな世の中だからこそ、皆で手を取り合って肩を組んで、希望を持って進みませんか?
不満で立ち止まっても物事は進まない。

こんな感情をこの映画では教えてくれます
是非、劇場に足を運んでください

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?